3.11 あれから10年に寄せて
3.11、東日本大震災から10年。
あっという間?長かった?
それぞれに、いろんな思いがあると思います。
2011年3月11日、私は東京のダンススタジオで地震に遭いました。
それまで経験したことのないような揺れにも恐怖を覚えましたが、そのあとの停電による帰宅難民の皆さんが延々と歩く姿、TVから流れてくる東北地方の悲惨な状況の映像、長く続く余震・・・それらが全て恐怖として心に刻まれました。
そして、翌日開催だったFCイベントの中止。
エンターテインメント活動の自粛の波。
そんな中、音楽はどうあるべきか?
被災した方々の気持ちと、自分ができることの狭間で迷った日々。
今も鮮明に思い出せます。
この10年、各地で地震も多発し、ファンの方の住む街が揺れると、毎回心配になります。
また、2018年の北海道胆振東部地震では、私自身も被災しました。
台風や豪雨災害も多く、身近な方も被災しました。
ライブで訪れたことのある地域が自然災害で変わってしまい、寂しい思いも募りました。
そして、去年からのコロナ禍で、私たちの日常も奪われてしまいました。
当たり前の日常が、あっという間に無くなってしまうことを、嫌という程実感させられた10年だったと思います。
だけど、だからこそ私たちは「今あるもの」を大切にしなくてはならないのだ、知ることが出来ました。
そして、被災者の方々の歩みは「人は何度でも立ち上がれるんだ」という勇気をくれます。
ここまで来るには、一体どんな思いをしたのだろう・・・。
想像すらつかない苦労をされてきたのだと思います。
そして、まだまだ復興されていない部分のことも忘れてはいけないのだと思います。
私には何ができるのか?
ずっと考えています。
答えは、なかなか出ません。
だけど10年前、「こんな時、音楽に何ができるのか?」と悩みに悩んだ経験が、去年からのコロナ禍で「今だからこその音楽を届けたい」という信念に繋がったと思います。
ただ一つ、10年前も、今も変わらない思い。
音楽を聴く人が元気になってくれたら良いな。。
ということ。
無力かもしれないけれど、
私は私に与えられた役割を、これからも真摯に担って行きたい。
そう思います。
(2011年に撮った桜の写真です。)
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