裏窓 | KOTOKOオフィシャルブログ「☆きらきらみっけた晴れ曜日☆」Powered by Ameba

裏窓

ヒッチコックの作品「裏窓(REAR WINDOW」(1954年)を見ました。

ヒッチコックの作品は「鳥」や「サイコ」が有名ですよね。
私もこの2作品は大好きで何度も見ているのですが、「裏窓」は初めて見てみました。

ヒッチコックの時代の映画は、現代の映画と比べると、もちろんCGも使われていませんし、特撮などの技術もまだまだです。
さらにこの作品に至っては、足を怪我して動けないカメラマン・ジェフ(ジェイムズ・スチュアート)が、自宅の窓から見えるご近所さんたちの生活風景の中に事件性を感じ、真相を探り出す…と言うストーリー。
なので、その窓から見える風景と、ジェフの部屋の中のみで展開されて行くので、場面展開もほとんどなく、派手な爆発や乱闘もないのですが、不思議とストーリーにぐんぐんのめり込み、ハラハラさせられてしまうのです。

しかも、その裏窓から見えるアパート達がとってもおしゃれ!
まず建物フェチの私は、そのアンティークな建物たちに目を奪われました!(この時代の平均的なアパートなんでしょうか?それとも映画用にちょっと素敵に作ってあるのかな?その辺りは不明汗)
見えているご近所の窓の奥の部屋の中も、窓枠内の範囲しか見えないのですが、「見えない部分はどうなっているんだろう?どんな間取りなんだろう?どんな家具が置いてあるんだろう?どんな人が住んでいるんだろう?」と様々な妄想を掻き立てられます!
これは、私が間取りフェチだから、と言うだけではないでしょう!
更にアパートとアパートの隙間から、向こう側の通りが少しだけ見え、行き交う人や車も「あっちの通りは少しお店などがあって賑やかなのかな?」と、様々な想像を膨らませてくれて、ワクワクします。
でも、映画の中では、ジェフが車椅子生活で部屋にこもりっきり。なので、一度もその通りを正面から写す事はなく、あくまでジェフの部屋から見える角度の風景だけしか出て来ません。
しかし、その限られた風景が「向こう側も見てみたい…!」と言う人間の隠れた「覗き見」願望をぐりぐり刺激して、ますますストーリーにのめり込んでしまうんですねひらめき電球

ジェフの代わりに、怪しい住人の部屋へ乗り込みに行ったりと活躍するのが、ジェフの恋人・リザ(グレイス・ケリー)。
リザは大金持ちのお嬢様。恐らくファッション関係の仕事(ファッションモデル?)をしてるっぽいのだが、このリザのファッションがもうとにかくおしゃれ照れキラキラ
簡単に言うと1950年代のファッションなんだけれど、とっても洗練されていて、今、真似しても全然違和感がないと言うか、むしろ現代のファッションよりもオシャレ!!
上下のボリューム感や色使いなど無駄がなくて、派手すぎず、なのにとても華やかで高級感がある!
最近また流行りだしたチョーカー系の首飾りも、さりげなく、でもファッションの重要なポイントとしてしっかりと、私たちより何十年も早く取り入れている。
もちろん、グレイス・ケリーが美人すぎて、何を着ても美しいって言うのもあるんだけどねあせる
でも、本当に今すぐに参考にしたいファッションの数々。永久保存版です!!

それから、もう一人、ジェフの部屋へ出入りしているのが、看護婦のステラ。
ステラは動けないジェフの体調管理に毎日通って来ているようなのだが、最後に必ずオイルマッサージをする。(とっても雑だけど(笑))
この時代にオイルマッサージと言うものがあったのか!!…とかなりビックリしましたw

と言うわけで「裏窓」かなりオススメですビックリマーク
最近の壮大でとにかく派手な映画に慣れてる方には50年代の映画はハードルが高いかもしれないけど、ストーリー展開で飽きさせないヒッチコックはさすが!
時間があったらぜひ見て欲しい映画です!