シーズン1-6の続きです。
ここからは台詞単位ではなく、シーンが丸々カットされています。
文字だけで雰囲気が伝わるのか不安ですがやってみます。
名刺をもらってすぐに電話したであろうジョーイはエステルの事務所に着いたようです。
10階建てくらいのビルの一室にその事務所はあるようですね。
ジョーイがドアをノックして、女性が”Come in! ”と答えています。中にいるようです。
ジョーイは中に入りながら名刺を手に、
”Hi. I'm here to see Estelle Leonard. ”
とここに来た理由を中にいる女性に話しています。そうするとその女性は
”Just a moment, let me see if she's in.”
少し待って、彼女に取り次ぐわ、と言って後ろを振りむきタバコを一口吸うと、
振り返り煙を吐きつつ”Hello. ”と挨拶しながら笑顔を見せています。
本人なら最初からそう言えばいいのにわざわざタバコの煙付きで挨拶する、
これだけでちょっと変わった人という雰囲気で笑いも起きています。
ジョーイはそれにとまどいながら
”You're Estelle Leonard? ”と確認すると
エステルは
”I know, I know, you weren't expecting someone so fantastically beautifull. ”
わかるよ、わかる。エージェントがこんな美人だとは思わなかったんだろ?
と勝手な推察をし、エステル愛用の?上に引っ張り上げると横にタバコがたくさん広がる煙草入れからまた一本出しています。
ジョーイはここに来るべきではなかったのでは?、のような表情をしながら固まっていると
エステルは
”Love lump. Take a load off already, darling. Sit already. ”
そんな固まってないでリラックスして、座りなよ。と慣れたものです。
自分の変わった行動に相手が戸惑っている面もあるのにそれには気づかず、ただ緊張しているのだと思っている感じです。
ジョーイは座りながら調子を取り戻し、
”I can't tell you how excited I am to be here. ”
ここに来るのにどれだけ興奮していたか、言葉にならないほどです。と素直な気持ちを伝えると
エステルは
”Why not? ”
なんで? のような少しズレた反応です。
その返しにジョーイは困りながらも詳しく説明しようとすると
”What I meant was..”
エステルはそれをさえぎり
”You don't mind if I eat, do you? ”
食べながら聞いても気にしない?と、どこからか取り出したハンバーガーを食べ、同時にタバコも吸う器用なことをやりはじめます。
それを見てジョーイは一応”No.”と答えるのですが、説明も止まり、どうすればいいかわからず固まっていると、
エステルは、
"So, joey, sweetheart, let me ask you a question. "
"Did you ever see the movie SLEEPLESS IN SEATTLE?"
「ジョーイ、あんたに質問があるんだけど、映画の"めぐり逢えたら"(トムハンクスとメグライアン出演)を見たことある?」
と質問します。
するとジョーイは、
”Yeah, wow! Do you represent those actors? ”
ありますよ!もしかして彼らを配役したんですか?と興奮して答えると
エステルはあっさり
”No. ” と答えるのでジョーイはずっこけ頷きのような反応をしています。しかしエステルは続けて
”But you know the end, where they're happy each other? ”
"That's gonna be you and me. "
映画の結末を知ってるだろ?それがあたいとおまえさんの今後さ。
とストーリーが重要だったようです。
話の展開についていけていないジョーイは、
”You mean you wanna sign me? ”
ならば僕と契約してくれるということですか?と聞いてみると、
エステルは
”No, I wanna go to the top of the Empire State Building and make out.”
いいや、あたいは映画のようにエンパイヤステートビルの上で男といちゃつきたいんだよ。
というので
ジョーイは、何を言っているんだ、この人は?俺は役者としてではなく遊び相手として呼ばれた?
というような表情をします。
その後エステルは
”Of course I wanna sign you! ”
もちろん!契約するよ!
と言ってくれたのでジョーイは、すごく喜んだんですが、その感謝をエステルに伝えようと"Miss Leonard"と言いつつ近寄ったら机の上の物に右手が当たり、それを戻そうとした左手はエステルの飲みかけのドリンクを彼女に向かってこぼし、大惨事でした。
しかしエステルは怒りもせず、
”Oh, boy.”
” Ride them cowboy.”
と度重なるトラブルにも動じない感じでした。
結局このシーンはジョーイがエステルの机の上をティッシュで拭いている場面で終わりです。
日本版では全く見られないこのやりとりですが、米国版なら
ジョーイのことを舞台でエステルが知る
↓
ジョーイと契約
↓
アルパチーノの尻の代役がもらえる
という流れがすっきりします。
カットしてしまうのは残念なシーンでしたね。
あの変わったエージェントなら、アルパチーノの尻の代役なんて変な仕事を持ってきても不思議ではないな、と思ってしまうからです。
それでは続きはまた。
ありがとうございました。