フランケンシュタイン対地底怪獣
2001年10月25日DVD発売チラシ東宝が米ベネディクト・プロと共同製作した日米合作映画。
あらすじ
広島衛戍病院で破壊された細胞組織の再生を研究しているボーエン博士と同僚の川地、戸山李子の三人は、原爆地広島に忽然と現われた怪童の身柄を預かった。放射能に強く、白人である両親不明の怪童は、周囲の好奇の目の中で、李子の二倍にもあまる成長を示し、もはや人間と一緒に生活することが不能であった。倉庫の中で鎖に繋がれた怪童、報道関係者は広島に集中した。そのころ広島衛戍病院を訪れた海軍大尉河井は、終戦直前にドイツの潜水艦からフランケンシュタインの心臓をひきとって、広島衛戍病院へ届けたと語った。フランケンシュタインの心臓とは、蛋白質の補給さえあれば、活発な細胞活動により身体がなくなっても復元するというものだった。もしこの怪童がフランケンシュタインであれば、手足をきっても、新しい手足が出てくるはずだ。折しもテレビ取材に怒った怪童は、倉庫を破り飛び出した。後には鎖でちぎられた手首が床の上を匐っていた。やはり怪童はフランケンシュタインだったのだ。そのころフランケンシュタインは、岡山や、姫路で家畜を喰い荒し、市民を恐怖させていた。警察がやっきになっていた頃、白根山でハイカーが、清水トンネルで工夫が、行方不明となった。その頃フランケンシュタインの行方を捜すボーエン博士のもとに、河井がもう一匹怪獣がいるらしいと情報を入れた。中世代の大爬虫類が地球の表面が寒くなったため寒さをのがれて地底にもぐり、子孫を残して来た。そして不思議な光線を明滅させているという。ボーエン博士らは、フランケンシュタインを保護し、飼育しようと富士の裾野へと向った。霧におおわれた裾野では、地下から現われたバラゴンがフランケンシュタインと対決していた。角兵器をもつ怪獣バラゴンと怪力をもつフランケンシュタインの決闘は、凄惨をきわめたが、バラゴンが傷つき巨大な穴を残して地中にもぐりこんだ。そしてフランケンシュタインもバラゴンを追って、地中にもぐっていくのだった。
監督: 本多猪四郎
特技監督: 円谷英二
脚本:馬淵薫
製作:田中友幸
撮影:小泉一
【キャスト】
高島忠夫、水野久美、ニック・アダムス、ピーター・マン、土屋嘉男、志村喬、田島義文、沢井桂子、沢村いき雄
空想科学冒険映画「ゴジラ(1954)」の続篇でゴジラの他にアンギラスという暴竜が登場する。
あらすじ
A漁業の飛行艇の操縦士月岡は、故障で岩戸島附近に不時着した同僚小林の救援に向った。軽傷の小林を励ましていると突然ゴジラが現れて、二人に襲い掛ろうとした時、さらに巨大な怪獣が現われ両者は格闘しつゝ海中に没した。報告を受けた大阪警視総監は動物学者山根・田所両博士、防衛庁幹部と緊急会議を開いた。田所は怪獣は水爆実験で眼覚めたアンギラス、学名アンキロサウルスと推定した。アンギラスは約一億五千年前の巨竜で脳髄が数ヵ所に分散し、敏捷で兇暴な獣である。防衛隊は行動を開始したが、ゴジラは四国南岸に向い大阪は一応危機を脱した。月岡が恋人の社長令嬢秀美と踊りに行った時、ゴジラの大阪湾接近が報じられた。月岡等が照明弾を投下しゴジラを沖へ誘き出す事に成功しかけたが、脱走した囚人の起した大爆発の為にゴジラは再び大阪へ向った。その時沖からアンギラスが現われ再び格闘を始め、ついに勝ったゴジラの吹く白熱光は附近を焼き払った。本社と工場を失ったA漁業は社長以下全員北海道支社へ移った。ゴジラの為に沈没した会社の船の捜索隊は孤島神子島にゴジラを発見した。投下する爆弾にも動じないゴジラに小林は体当りを試みたが、白熱光に機を焼かれ氷の山肌に激突しその為に起った雪崩はゴジラの進路を阻んだ。ヒントを得た月岡等の飛行機隊は山脈にロケット弾を投下し、ゴジラは大きな咆哮を残してその大雪崩の底に埋った。
監督:小田基義
特技監督:円谷英二
脚本:村田武雄、日高繁明
原作:香山滋
製作:田中友幸
撮影:遠藤精一
【キャスト】
小泉博、若山セツ子、笠間雪雄、千秋実、木匠マユリ、沢村宗之助、志村喬