アヒルと鴨のコインロッカー | シネマ係長の秘密基地

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アヒルと鴨のコインロッカー

2007年6月23日公開

隣人の奇妙な計画に巻き込まれた青年が、事の真意を知るまでを描いた青春ミステリー。

あらすじ晴れ

大学入学のため仙台に越してきた椎名 が、引っ越しの片付けをしながらボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさんでいると、隣人の河崎に声を掛けられる。どこかミステリアスな雰囲気を持つ河崎は、一緒に本屋を襲おうという、おかしな計画を椎名に突然持ちかけた。同じアパートに住む孤独なブータン人留学生のドルジに広辞苑を贈りたいというのだ。気乗りしない椎名だが、翌日、河崎に言われるままにモデルガン片手に本屋を襲撃する。だが、彼らが奪ってきたのは広辞苑ではなく広辞林だった。しかし実は、その計画の裏には、河崎とドルジ、そして琴美 という女性の物語が隠されていた。状況が呑み込めない椎名は、二年前に琴美が働いていたペットショップの店長である麗子 から、河崎はすでにこの世にいないことを聞かされる。実は椎名が河崎だと思っていた男の正体はドルジで、本物の河崎 はHIVに感染して死亡していたのだ。かつて河崎とドルジと琴美は、奇妙な友情で結ばれていた。しかしある時、動物を虐待している男女グループの車にはねられて、琴美が事故死してしまう。その犯人、江尻が本屋の店員だと知った河崎とドルジは復讐を誓うが、その途中で河崎が病に倒れてしまう。やがてドルジは河崎に成り済まし、江尻に復讐を果たした。すべてを知った椎名だが、まもなく家庭の事情で故郷に帰ることになる。麗子は椎名とドルジを仙台駅まで見送り、ドルジに自首を勧める。そして椎名とドルジは、それぞれの道に向かって歩き出すのだった。


監督:中村義洋

原作:伊坂幸太郎

エグゼクティブプロデューサー:宮下昌幸

プロデューサー:宇田川寧、遠藤日登思

撮影:小松高志

【キャスト】

濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁生、杉山英一郎、藤島陸八、東真彌、岡田将生、眞島秀和、野村恵里、平田薫、寺十吾、恩田括、キムラ緑子、なぎら健壱、猫田直、中村尚、レナ・ラニ・クンドウ、土井原菜央、佐藤楓、松田龍平、大塚寧々