髪がかり | シネマ係長の秘密基地

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髪がかり

2008年5月31日公開


自信を持てない3人がある不思議な女理容師に髪を切ってもらい、性格までも魔法をかけられたように変わっていくファンタジー。

あらすじ晴れ

空いた電車内に、暗い表情をした3人の乗客が乗っている。沙紀 はとある学園の総務課勤務、俊介 は就職活動中の大学生、美術館の受付嬢のかえで 。三者三様、不安や悩みを抱え自分に自信が持てない。沙紀は気の弱い性格が災いして、面倒な仕事を押しつけられたり、後輩からは疎まれたりと職場で肩身が狭い上に、不運続きの毎日を送っていた。気分転換に髪を切ろうと思いついた沙紀は、近所の散髪屋の愛想のよい女理容師 を思い出し、行ってみる。彼女の心地よいお喋りを聴いているうちに居眠りする沙紀。女理容師に起こされた彼女は、鏡の中の自分を見て驚く…。何度面接を受けても緊張でマニュアル通りにしか受け答えできない俊介は、就職先がなかなか決まらない。ある日、頭の上にカラスの糞がついてしまった俊介は、髪を洗ってもらおうと散髪屋に入る。女理容師は俊介の就職試験失敗談を聞きながら励ましてくれた。気持ちよくてつい眠くなる俊介。目が覚めると、そこには別人が。逆風の中でも前へ進めるようなイケイケの髪形にして欲しいと俊介が言ったとの女理髪師の言葉に、彼は不思議と自信が湧きあがってくるのを覚えるが…。帰宅したマンションで泥棒に遭遇してしまったかえでは、女性の一人暮らしは危ないことがいっぱいだと警察に言われ、ショックで落ち込む。友人の家に一時避難するもなかなか恐怖が忘れられない。自宅に荷物を取りに行った帰り、急に雨に降られたかえでは、雨宿りしないかと女理髪師に声をかけられる。かえでは彼女に少しカットしてくれないかと頼む。女理髪師のマッサージに気が緩んで睡魔に襲われるかえで。目が覚めると、長かった髪は大胆にばっさりと切られていた。髪を洗いながら、犯罪者に立ち向かってやるという気持ちを髪形で表現しようと話し合ったと言う女理髪師。半信半疑なかえでに、すごく似合っていると女理髪師は言葉をかける。


監督・脚本:河崎実
脚本:右田昌万
原作:山本甲士
企画:伊藤秀裕
製作:三宅容介
エンディングテーマ:スガシカオ
【キャスト】
夏木マリ、野波麻帆、加藤和樹、宮地真緒