ホン・サンス/恋愛についての4つの考察 | シネマ係長の秘密基地

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ホン・サンス/

恋愛についての4つの考察 

2013年2月9日~2月22日 公開

世界の3大映画祭を賑わし、ヨーロッパで絶大な人気を誇るホン・サンス。“恋する女”“恋する男”に向けられる柔らかなまなざしと、粋な会話が観るものを魅了する。

韓国映画界の特異な才能ホン・サンス監督の秀作4本をスペシャル・セレクト。4作品とも主人公は映画監督。ホン・サンスのようでホン・サンスでないキャラクターが味わう、恋愛の悦楽と苦い後悔。アジア的なエリック・ロメール世界とも呼ぶべき、一筋縄では行かないラヴストーリーをお楽しみください。


よく知りもしないくせに
★第62回カンヌ国際映画祭 監督週間出品 映画祭に審査員として赴いた映画監督ギョンナム。そこに現れた旧友サンヨンと映画祭そっちのけで飲み明かし、二日酔いのままホテルで目覚めたギョンナムに届いた「二度と自分の前に現れないでくれ」というメッセージ。数日後、済州島に向かったギョンナムは、先輩の画家とその妻と再会する――その妻はかつての恋人だった。燃え上がる過去の恋の後始末は…。 よみがえる恋の記憶。恋することは罪なのか? ホン・サンス作品には欠かせない存在であるキム・テウが、優柔不断な男を軽やかに演じる悲喜劇。

ハハハ
★第63回年カンヌ国際映画祭 ある視点部門グランプリ 映画監督のムンギョンは、先輩の映画評論家と酒の肴に、ひと夏の出会いについて語り始める――南の港町トンヨンで、ムンギョンは観光ガイド、ソンオクに一目惚れ。しかし彼女には海兵隊出身の恋人が…。行きつけの食堂の美人店員も絡んで、ソンオクをめぐる恋のさやあてが始まる。 港町を舞台に、恋に落ちた女性たちとのひと夏のヴァカンスを綴る、ホン・サンス作品ではお馴染みキム・サンギョンと名女優ムン・ソリ演じる肉感的な女性の掛けあいが新鮮な、ホン・サンス、近年の代表作。

教授とわたし、そして映画
第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門クロージング 映画監督ジングは生活のため、ソン教授の口利きで映画学科で教えているが、大学の人間関係が頭痛のタネ。ジングが学生だった頃、同じ学科のオッキに恋をした。でも、オッキにはソン教授との秘密の関係が。オッキはふたりの男との、年の瀬から正月にかけてのデートを映画にして、自らの恋愛を検証し始める…。 オッキという名の女をめぐる恋愛変奏曲。恋愛と映画にまつわるエピソードが繰り返され、煙に巻く。イ・ソンギュンが三角関係に翻弄される男を演じ、笑いと共感を誘う。

次の朝は他人
第64回カンヌ国際映画祭 ある視点部門出品 先輩に会うためにソウルを訪れた映画監督ソンジュン。先輩に誘われるまま、「小説」という不思議なバーに流れた。その店のオーナーを見たソンジュンは、昔の恋人そっくりの彼女にたちまち魅了される。翌日、再びバーを訪れたソンジュンは買い物に行く彼女と外に出て、キスをした。寒い冬の夜、路上に雪が舞っていた。 惹かれ合いながら、一緒にいることが出来ないふたり。美しいモノクロの映像で描く偶然の出会いと別れ。粉雪舞うキスシーンが秀逸なホン・サンスの新境地。