動くな、死ね、甦れ! | シネマ係長の秘密基地

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動くな、死ね、甦れ! 

1995年3月18日公開

 第二次大戦直後、収容所地帯と化した小さな炭鉱町を舞台に、無垢すぎるがゆえに傷つく少年と少女のほとばしる感情の行方を、鮮烈かつ叙情溢れる映像で綴った一編。

ミニシアターの傑作上映企画『theアートシアター』の一作として、2017年10月7日よりHDリマスター版を上映

あらすじ夜の街

「よーい、スタート!」という監督の声で映画は始まる。極東ソビエトの収容所地帯の町、スーチャン。12歳のワレルカ は母親ニーナ と二人で、同い年のガリーヤ は両親とバラックに住んでいた。ガリーヤが蚤の市でお茶を売って小遣い稼ぎをしているのを見て、ワレルカもお茶を売って邪魔をする。彼はそこで貯めた金でスケート靴を買うが、盗まれてしまう。ワレルカは学校のトイレを汚物で溢れさせる悪戯をしかける。一方、ガリーヤの助けで盗まれたスケート靴を取り戻すことができた。家に帰ると母の愛人がいて、部屋に入れず、鍵穴から覗くと母は男と抱擁していた。ある日、ワレルカと母親は彼女が売り子をしている店の売上金を狙う男に襲われる。やっとの思いで逃げ延びたワレルカは、母に再婚を勧めるが、彼女はそんな幸せをあきらめていた。後ろの山では、彼と仲の良かった日本人捕虜が荼毘にふされている。トイレの一件で、ワレルカは母親に連れられて学校に出頭する。母親は校長に退学にならないよう懇願するが、学校は彼を許さなかった。母親に裏切られたかのような絶望感にとらわれた彼は腹立ちまぎれに、以前殴られた機関士に仕返ししようと、パチンコを持って出掛けた。線路の連結を変えたのは、ほんのいたずら心からだったが、列車は轟音を立てて彼の目の前で横転した。刑事が犯人を捜しに町にやって来た。ワレルカの仕業だと気づいたガリーヤは、彼を捜す。銃殺を恐れる彼にガリーヤは、裸で銃殺された少女の写真を見せる。そこには死の匂いが立ち込めていた。恐怖を覚えた彼は町を飛び出し、ウラジオストックの強盗団の一味に加わり、宝石店を襲撃する。ガリーヤのいないワレルカの人生の歯車は、少しずつ狂い始めていく。夏になり、強盗たちに疑われ、窮地に陥ったワレルカを迎えに、まるで守護天使のようにガリーヤが現れた。男たちはなおも彼を追い詰めようとするが、ガリーヤの機転で逃げ延び、スーチャンに向かう列車に飛び乗った。故郷を目前にした2人は機関車から降り、愛の歌を口ずさむ。その時、別の機関車で追ってきた強盗たちが現れた。ガリーヤは殺され、彼女の母親は半狂乱になって飛び出す。映像は彼女を追い「カメラはあの女を追え、他の者は構うな!」という声で映画は幕を閉じる。


監督・脚本:ヴィターリー・カネフスキー

製作:アレクセイ・プルトフ、ワレンチーナ・タラソフ

撮影監督:ウラジミール・ブリリャコフ

撮影:ニコライ・ラゾートキン

【キャスト】

パーヴェル・ナザーロフ

ディナーラ・ドルカーロワ

エレーナ・ポポワ