KIDS
2008年2月2日公開
80万部を突破した乙一の小説『傷-KIZ/KIDS-』を映画化。特殊な能力で他人の傷を癒す青年と、彼によって過去から解放される男の友情を描くファンタジー。
あらすじ
ある寂れた街のアメリカンダイナー。常連客で、街の工場で働いているタケオ は、新顔のアサト に声を掛けた。アサトがテーブルの塩のビンを、手も触れずに引き寄せていたからだ。内気なアサトと、傷害罪で捕まったこともあるタケオに共通点はなかったが、チンピラに絡まれていたアサトをタケオが救ったことから、2人の間に友情が芽生える。アサトは特殊な能力を持ち、ある事情で保護観察下に置かれていたが、タケオには秘密にしていた。あるとき、アサトはタケオの傷を自分の身体に移し、人の傷を治す能力があることに気づく。アサトとタケオは、ダイナーで働く、顔に傷を負ったシホ と仲良くなり、3人で楽しい日々を過ごしていた。しかしアサトは、怪我を負った人の傷を自分の身体に移し続ける。それはまるで、背負った過去から逃れるかのように見えた。アサトは徐々に傷だらけになり、タケオの制止も聞き入れず、治療できない傷まで移してしまう。タケオの目には、アサトは明るい笑顔の裏で、自分の心を痛めつけているように見えた。それでは本当の心の傷は治せないと考えたタケオは、1つの解決法を提示する。アサトとタケオは、それぞれが抱える心の傷と向き合う。
監督:荻島達也
脚本:坂東賢治
原作:乙一
企画:遠藤茂行、田中迪
製作:坂上順、千葉龍平、周防郁雄、樫野孝人、福原英行、島村達雄
プロデューサー:松橋真三、近藤正岳
共同プロデューサー:柳崎芳夫、小池賢太郎
協力プロデューサー:青山真優
撮影:中山光一
主題歌:槇原敬之
【キャスト】
小池徹平、玉木宏、栗山千明、永岡佑、仲野茂、斉藤由貴、泉谷しげる