モンタレー・ポップ フェスティバル’67〈4Kレストア版〉 | シネマ係長の秘密基地

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モンタレー・ポップ フェスティバル’67〈4Kレストア版〉

2024年3月15日公開

1967年6月カリフォルニア州モンタレーで行われたロック・フェスティバルを描いたライブ・フィルムを記録した音楽ドキュメンタリー。

当時としては驚異的な5万人の聴衆を集めたこのコンサートは、ロックの流れ、権力と対峙した若者の軌跡を辿る時、無視出来ぬものとなっている。

あらすじ音譜

音楽、愛そして花…それは見果てぬ夢だったのだろうか?

1967年6月、音楽界では歴史の分岐点になるふたつの事件が起きた。ひとつはビートルズの歴史的な傑作アルバム「サージェント・ペッパー・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のリリース。もうひとつは、本作が記録した世界初の大規模なロックイベント、モンタレー国際ポップフェスティバルだ。後者はチャリティイベントとして3日間に渡って行われ、20万人以上の観客を動員。69年のウッドストックに先立つ画期的な出来事として長く語り継がれることになった。登場するのは、新しい時代の到来を告げ音楽界のレジェンドとなったミュージシャンばかり。今も史上最高のロック・ギタリストと崇められるジミ・ヘンドリックスはギターに火をつける衝撃的なプレイを見せ、女性ロックシンガーの原点ジャニス・ジョプリンは全身から声を絞り出すような圧巻のヴォーカルを披露。当時24歳だった二人は3年後にドラッグの過剰摂取のため他界。25歳だった伝説のソウルシンガー、オーティス・レディングも魂を揺さぶる歌声を聴かせるが半年後に飛行機事故でこの世を去る。フォークロック界の雄サイモン&ガーファンクル、60年代カウンターカルチャーの象徴ジェファーソン・エアプレイン、ブリティッシュロック界の大物ザ・フーやエリック・バードン&ジ・アニマルズ、インド音楽の名手でビートルズのジョージ・ハリスンも師事したラヴィ・シャンカール等々。主催者のジョン・フィリップスもママス&パパスとして舞台に登場。彼が作ったフェスのテーマ曲「花のサンフランシスコ」(歌・スコット・マッケンジー)の「サンフランシスコへ行くならば、忘れないで花の首飾り」という歌詞は、まさに当時、ヒッピーの若者たちが起こした<フラワー・パワー>を象徴している。彼らは<Music, Love&Flowers>を旗印にして、激化していたヴェトナム戦争に対する反戦運動を盛り上げた。監督のペネベイカーは、ボブ・ディランの65年の英国ツアーを記録した傑作『ドント・ルック・バック』(67)、デヴィッド・ボウイの73年の記念碑的なステージ『ジギー・スターダスト』(79)も映画化。2012年にはアカデミー賞名誉賞を受賞している。音楽映画史に残る傑作でありながら日本で正式に劇場公開されたことのない本作が、今回レストアされた4K・5.1CH版という最良の状態で上映されることになった。本作は2018年、アメリカ国立フィルム保存委員会により「文化的、歴史的、また芸術的に重要」ということで半永久的保存推奨作品に登録されている。


監督・撮影:D・A・ペネベイカー

撮影:ジェームズ・デズモンド、バリー・フェインステイン、リチャード・リーコック、アルバート・メイスルズ、ロジャー・マーフィ、ニコラス・プロフェレス

編集:ニナ・シュルマン 

【キャスト】

ローリング・ストーンズ、ブライアン・ジョーンズ、ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニー、ジャニス・ジョプリン、ザ・ママス・アンド・ザ・パパス、キャンド・ヒート、ジェファーソン・エアプレイン、エリック・バードン&ザ・アニマルス、ザ・フー、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ、オーチス・レディング、ジミー・ヘンドリック、スコット・マッケンジー、ジョン・フィリップス、サイモン&ガーファンクル