特集上映「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」 | シネマ係長の秘密基地

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特集上映「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」
2024年1月26日より東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほか全国で順次公開。
<上映作品>
「ブレイキング・ニュース」
「エレクション 黒社会」
「エレクション 死の報復」
「エグザイル/絆」

『ブレイキング・ニュース』

デジタルリマスター版
 大事件 Breaking News
 (2004/香港/1h29)

あらすじある朝、香港の市街地で銀行強盗団と彼らのアジトを見つけた警察との銃撃戦が発生。激しい攻防戦が続くなか、犯人に銃を向けられた一人の警官が両手を挙げて命乞いをしてしまう。偶然にも、その瞬間を現場に居合わせたTVカメラマンが捉えていた。さらに、CID(重犯罪特捜班)のチョン警部補 やホイは、ユアン率いる(中国)本土からやってきた犯人グループを捕り逃がしてしまう…。さまざまなメディアを通じ、香港警察に対する非難が集中する。一気に失った市民の信頼を取り戻すため、副総監のウォン はOCTB(組織犯罪課)の新任指揮官レベッカ が発案した大胆なメディア戦略を採用。それはPTU(機動部隊)にワイヤレス・カメラを装備し、“犯人逮捕の瞬間という最高のショー”をTV中継するというものだった。一方、高層アパートに潜伏したユアンを追いつめたチョンやホイらは、迷路のように入り組んだ内部に潜入。逮捕劇の演出家となった司令官レベッカの命令を無視し、逮捕のタイミングを待ち構える。一方、ユアンらは2人の子供とともにアパートから逃げ遅れたタクシー運転手のイップ の家に篭城。そこにはある男を暗殺する任務を背負った、本土からやってきた殺し屋のチュンも潜伏していた。メディア戦略を仕掛ける警察に対し、ユアンはカメラ付き携帯電話やパソコンを駆使して人質交渉を開始。さらに、広報課のグレース の操作からテレビ放送では明かされることのなかった警察の失態もマスコミに転送して応戦を試みる。偶然にも共に食卓を囲むなどして、次第に心を通わせていくユアンとチュン。やがて、人質解放のタイミングを機に彼らとPTUとの壮絶な戦いが始まる。銃弾や手榴弾が飛び交うなか、600万人の香港市民が見守るブレイキング・ニュースの結末は果たしてどうなるのか?

監督:ジョニー・トー
脚本:チャン・ヒンカイ/イップ・ティンシン
撮影:チェン・シュウキョン
出演:ケリー・チャン/リッチー・レン/ニック・チョン/ラム・シュー/サイモン・ヤム


『エレクション -黒社会-』
 黒社會 Election
 (2005/香港/1h40)

あらすじ:香港で最大の組織<和連勝会>では上級幹部によって新しい会長を選ぶ選挙が行われていた。今回の候補は二人。ロク とディー だ。選挙の裏ではさまざまな策略がめぐらされていた。そして選挙の結果、選ばれたのはロクだった。ディーは、この知らせを耳にするとすぐさま報復に出た。現会長のチョイガイに向かって、会長に選ばれたものだけが手にできる<竜頭棍>をロクに渡すな、と脅したのだ。言うなりになったチョイガイだったが、混乱を怖れ、<竜頭棍>を中国本土・広州に運ばせてしまう。その頃、香港警察のホイ警視は組織犯罪の名目で、<和連勝会>の幹部を片っ端から逮捕していく。幹部たちは塀の中でもおとなしくしているわけがなかった。ロクは部下のアウを使って密かに<竜頭棍>を探させ、ディー側も塀の外の妻が捜索に動き出していた。広州ではそれぞれのボスの命令で部下が<竜頭棍>を追いかけたが、お互いが敵なのか味方なのかさえ、わからない。ようやく<竜頭棍>は広州から香港まで到着する。そして怒り狂ったディーは、「自分の力で何とかしてみせる! “新和連勝会”だ!」と宣戦布告。そんな中、前会長のチョイガイが万策尽きてついに自殺してしまう。ロク会長時代の幕開けは目前となった。様々な謀略の結果<竜頭棍>はロクに渡った。そしてロクは最後に釈放されたディーの説得にあたることになった。ディーに協力を求めるロク。そして言った「次の会長選でお前を支持する」と。こうして、新生・<和連勝会>が誕生した。かつての対立を忘れたかのように、ディーもロクとがっちり手を組んで、縄張りを拡大するために協力を惜しまない。内部が安泰したことで、組織の基盤はゆるぎないものになったかに見えた。しかし運命の悲劇は、さらなる幕を開けようとしていた……。

監督:ジョニー・トー
脚本:ヤウ・ナイホイ/イップ・ティンシン
撮影:チェン・シュウキョン
出演:サイモン・ヤム/レオン・カーフェイ/ルイス・クー/ニック・チョン/チョン・シウファイ/ラム・シュー/ラム・カートン


『エレクション -死の報復-』
 黒社會以和為貴 Triad Election
 (2006/香港/1h33)劇場未公開

あらすじ:会長選挙を前に、香港を牛耳る和連勝会に不穏な空気が流れ始める。次期会長候補が囁かれる中、会長のロクはその座を明け渡そうとせず、やがて身内同士の抗争によってかつての仲間同士が殺し合う。

監督:ジョニー・トー
脚本:ヤウ・ナイホイ/イップ・ティンシン
撮影:チェン・シュウキョン
出演:ルイス・クー/サイモン・ヤム/ニック・チョン/ラム・カートン/ラム・シュー/チョン・シウファイ


『エグザイル 絆』

デジタルリマスター版
 放・逐 Exiled
 (2006/香港/1h49)

あらすじ:かつて香港の組織にいたウー はボスのフェイ を狙撃し、逃亡していた。逃亡生活の中、家庭をもったウーは、いま安らぎの場を求めて妻子と共にマカオに住んでいる。そんな中、ブレイズ とファット が、ウーの殺害をフェイから命じられてウーの家にやってくる。一方、タイ とキャットは、ウーを守るためにやってきた。5人は一緒に育った間柄。強い絆で結ばれていたが、今は立場を違えていた。ウーが部屋に入ると、続いてタイとブレイズも家の中へ。3人は2階に上がり、同時に撃ち合うが、彼らはウーの赤ん坊の泣き声を合図のように銃を下ろす。その夜、男たちはウーの妻 も交えて晩餐を楽しんだ。妻子に金を遺したいというウーのため、5人は仲介屋に出向き、仕事を斡旋してもらう。選んだのは、マカオのボス、キョン の殺害。5人はキョンを呼び出したレストランに向かうが、その場にキョンと手を組もうと企んでいたフェイが現れる。ウーがまだ生きていることを知り激昂するフェイがブレイズの胸に銃弾を撃ち込み、熾烈な銃撃戦が幕を開けた。ウーは腹部を撃たれ、車の中で息絶える。遺体を家に運んだ4人にウーの妻が銃を向け、弾が切れてもなお銃の引き金を引き続けた。4人は荒れた山地に向かい、夜、焚火を囲みながらそれぞれの夢を語り合う。そこに、フェイからブレイズに電話が入る。復讐のため4人の行方を捜しているウーの妻と子がジェフのホテルにいるが、今夜12時までに来なければ妻子の命はないという。ホテルに乗り込んだ4人は、バーの酒をらっぱ飲みし、大はしゃぎ。そこへフェイとウーの妻子が現れ、フェイはブレイズだけ残してあとの者は去れと言う。だが、男3人はウーの妻子だけ外に出し、扉を閉めた。驚いたフェイが空き缶を投げつけると同時に、銃弾が激しく飛び交った。

監督:ジョニー・トー
脚本:セット・カムイェン/イップ・ティンシン
撮影:チェン・シュウキョン
出演:アンソニー・ウォン/フランシス・ン/ニック・チョン/ジョシー・ホー/ロイ・チョン/ラム・シュー/ラム・カートン/サイモン・ヤム


自らの製作プロダクションであるミルキーウェイを率い、監督のみならずプロデュースも含めた数多くの作品を生み出し、香港のアカデミー賞である香港電影金像奨では3度の最優秀監督賞を、香港の批評家による香港電影評論学会大奨では最優秀監督賞を6度受賞するなど、確固たる地位を築いている、香港映画界を代表する映画監督ジョニー・トー。2009年にはフランスとの合作映画『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』を発表、ベルリン国際映画祭では過去2度ジョニー・トー監督特集が組まれ、カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭でコンペティション部門の審査員を香港の監督として初めて務めた。そんなジョニー・トー監督が2004年から2006年に発表したノワール映画4作品がリバイバル公開される。