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インスタント沼
2009年5月23日公開
不器用だけど素敵な主人公がOL生活に終止符を打ち、風変わりな骨董屋に出会ったことから、自らも骨董屋となり自分らしい幸せの形をつかむまでを描く。
あらすじ
担当していた雑誌が休刊になり出版社をやめることになった編集者の沈丁花ハナメ 。好きな男にも振られ、ドロ沼のようなジリ貧人生をやり直そうと身の回りの荷物を処分した矢先に衝撃の手紙を発見。そこにはハナメの実の父親が「沈丁花ノブロウ」という全く知らない男だと書かれていた。あわてて母親 に聞いてみるが、母親は河童を探しに行ったとかで池に落ち病院に運び込まれてしまう。母親を見舞った後、事実を確かめようと、手紙を頼りに「沈丁花ノブロウ」を訪ねる。しかし、そこにいたのは“電球” と名乗るうさん臭い骨董屋「電球商会」の店主だった。怪しげな彼を自分の父親とは認めないハナメ。だが、そこで出会ったパンクロッカーのガス に「2人とも顔がそっくり」と言われてしまう。電球との距離が徐々に縮まっていくうちに、ハナメはいつしか骨董の魅力にはまっていき、やがて本当の父親かもしれないという気持ちが芽生え始める。電球から「骨董屋が向いている」と言われ嬉しくなったハナメは、貯金をはたいて部屋を改造し骨董屋を始めることにする。最初はなかなかお客が来なかったものの、電球からの「人生うまくいかない時は水道の蛇口をひねれ」という奇妙なアドバイスのおかげで、なんとかお店も順調にいきはじめる。時々遊びに来るガスとも仲良くなった頃、電球が店を閉めて旅に出ると言い出した。旅の資金のために怪しげな古い蔵の鍵を100万円で買ってくれと頼まれ、ハナメはうっかりそれを買ってしまう。その蔵の中にはスゴイ宝物が入っていると豪語する電球。喜んだハナメだったが、思いもよらない電球のウソが発覚。ついに腹を立て、鍵を投げつけその場を飛び出してしまう。1人で自分の店に戻ったハナメだったが、自分を本当に理解してくれたのは電球だけだったと気付く。意地を張って彼を父親と呼ばずにいたことを後悔し、急いで電球のもとを訪れた。だが、すでに彼は旅立った後だった。ハナメは電球から受け継いだ蔵の中身を確かめるべく、ガスと一緒に蔵のある村へ向かう。蔵の中は一体何なのか? そしてハナメが最後に目にしたスゴイものとは?
監督・脚本・原作:三木聡
製作:加藤武史、鮫島文雄、尾越浩文、石井晃
プロデューサー:鈴木剛、土川勉、和泉吉秋
撮影:木村信也
主題歌:YUKI(「ミス・イエスタデイ」(EPICレコードジャパン))
【キャスト】
麻生久美子、風間杜夫、松坂慶子、加瀬亮、ふせえり、白石美帆、松岡俊介、温水洋一、村松利史、松重豊、森下能幸、堀部圭亮、江口のりこ、玄覺悠子、森田ガンツ、少路勇介、松浦祐也、広川三憲、粟根まこと、加賀谷圭、陰山泰、才藤了介、五月女ケイ子、宮藤官九郎、はな、石井聰亙、相田翔子、伊吹吾郎、不破万作、五頭岳夫、海原はるか、新屋英子、佐々木すみ江、岩松了、渡辺哲、笹野高史