サタデー・フィクション
2023年11月3日公開
第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたスパイアクション。実在する蘭心劇場を舞台に、太平洋戦争勃発前夜の上海で、世界各国の諜報員たちが暗躍する様を描く。
あらすじ
日本軍の占領を免れた上海の英仏租界は、当時“孤島”と呼ばれていた。魔都と呼ばれる上海では、日中欧の諜報部員が暗躍、機密情報の行き交う緊迫したスパイ合戦が繰り広げられていた。日本が真珠湾攻撃を決行する7日前の1941年12月1日。魔都・上海に、人気女優ユー・ジン が現れる。新作舞台『サタデー・フィクション』に主演するためだ。だが同時に、幼い頃、フランスの諜報部員ヒューバート によって孤児院から救出された過去を持つこの大女優は、諜報部員として訓練を受け、銃器の扱いに長けた“女スパイ”という裏の顔も持っていた。そして2日後の12月3日。日本から海軍少佐の古谷三郎 が、暗号更新のため、海軍特務機関所属の梶原 と共に上海にやってくる。ヒューバートは“古谷の日本で亡くなった妻は君にそっくりだ”とユー・ジンに告げる。それは、古谷から太平洋戦争開戦の奇襲情報を得るため、フランス諜報部員が仕掛けたマジックミラー作戦の幕開けだった……。
監督・編集・プロデューサー:ロウ・イエ
脚本・プロデューサー・エグゼクティブプロデューサー:マー・インリー
原作:虹影(「上海の死」)、横光利一(「上海」)
プロデューサー:チャン・ジーホン、ドン・ペイウェン、ウー・イー
撮影:ツォン・ジェン
【キャスト】
コン・リー、パスカル・グレゴリー、マーク・チャオ、トム・ブラシア、ホァン・シャリー、中島歩、ワン・チュアンジュン、チャン・ソンウェン、オダギリジョー