宮古島物語ふたたヴィラ
2023年3月18日公開
宮古島の小さなヴィラを舞台に、そこに集う人々の絆と再生を描くヒューマンドラマ。亡くなった父親の建てたヴィラを訪れる娘と、そこにやって来るさまざまな思いを抱えた家族たちの物語を映し出す。
あらすじ
バブル経済の破綻と共にそのあおりを受けた不動産業を営む碧海貴吉は、失意のまま大阪から宮古島にやって来る。自殺をしようとしたその時、亡くなった父・勘吉が現れ貴吉に叱咤する。「あの丘に小さなホテルを作れ。そしてその裏の砂浜にこのウミガメを放て。そうしたらそこは人を救う再開の場となり、お前の人生も救ってくれる……」そんな勘吉の言葉通り、貴吉はヴィラを建て、やがてそこは泊まれば心から願う再会を叶えてくれる“ふたたヴィラ”と呼ばれるようになる。時は流れ、宮古島へ降り立つ碧海陽葵。母と自分を捨てた父・貴吉を恨みながらも、その父が亡くなり内縁の妻・甘潮優実に呼ばれ渋々島に来たのであった。やがて、貴吉の造り上げたヴィラに訪れる家族や島の住人たちと触れ合う陽葵。漁師の父に反抗し島を出た南城津吉は、都会で上手く行かずヤクザに追われながら島に戻り、殺したヤクザの家から引きこもりの娘を連れ歩く。久しぶりに会った母・寿子は認知症のため、息子である津吉のことが分からなくなっていた……。新型コロナウイルスによって夫を亡くした村川叶は、娘・愛那と共に、再会の願いを込めてヴィラにやって来る……。行方不明になった娘を探す夫婦は、娘に似た人物が宮古島に居るという情報を聞きつけ訪れる……。それぞれの家族が“ふたたヴィラ”によって、ほつれた想いをほぐしてゆく……。
監督・脚本・プロデューサー:上西雄大
エグゼクティブプロデューサー:柴山勝也、上山勝也、草刈健太郎
撮影:吉沢和晃、吉田淳志、北田祥喜
音楽:川人千慧
主題歌:下地正晃(「ふたたびぬ歌」)
挿入歌:りょうげんぞう(「ふたたびぬ歌」)
劇中歌:高樹澪
【キャスト】
柴山勝也、古川藍、徳竹未夏、上西雄大、赤井英和、津田寛治、ルビー・モレノ、高樹澪、丈、波岡一喜、松原智恵子