そこにいた男 | シネマ係長の秘密基地

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そこにいた男 

2020年11月13日公開

 片山監督が『岬の兄妹』のスタッフを再集結させて挑んだ作品であり、ある狂気に至った女性の心理を描き出す。

あらすじ星空

深夜、とあるマンション内のエレベーターホールで血だらけの女・紗希が座り込んでいる。煙草を吸いながらスマホで誰かに電話している。その横には、意識朦朧とした血まみれの男・翔が倒れている。その光景にカメラを向ける住人ら、慌ただしく無線を飛ばす警官たち。
取調室、二人の刑事と虚ろな目をした紗希がいる。柔和で悲しげな表情を浮かべながら、翔との関係を話し出す。

ふたりの出会いは2年前にさかのぼる。
映画制作のスタッフで下働きをしていた紗希は、撮影現場で俳優の翔に出会う。連絡先を交換し、ほどなくしてふたりは、体の関係を持つまでになる。紗希は翔を愛し、借金を重ね、番組の制作費を盗んでまで翔に身も心も捧げていた。だが、そんな翔に「もう一人の女」の影が…。事件に至るまでの全貌が明らかになるとき、女たちの狂った「純愛のカタチ」を知ることになる…。


監督:片山慎三
脚本:岨手由貴子

プロデューサー:四宮隆史

撮影:池田直矢
美術:横梁聡
音楽:長岡成貢
挿入歌「HAKU」etsuco/HIKIE
出演:清瀬やえこ、安井秀和、中村映里子、水口早香、松浦祐也