8時15分 ヒロシマ父から娘へ
2021年7月31日公開
広島に投下された原子爆弾によって被爆した父の体験を、娘の美甘章子さんがつづったノンフィクション小説「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」を映画化。
あらすじ
1945年8月6日。いつもと変わらぬ朝を迎えた広島。19歳の美甘進示は、父の福一と共に建物疎開の準備をしていた。自宅の屋根に上って瓦を剥がしていたところ、激しい閃光に襲われる。投下された原子爆弾は広島中を焼き尽くし、瞬く間に7万人以上の命を奪った。福一と進示はひどく焼けただれた身体を引きずりながら、救助の手を探しまわるが、どこにも見つからない。あまりの激痛から死にたいとすら願う進示を、父・福一の力強い言葉が支え、必死で前へ進んでいった。父と離れ離れになってしまいひとりきりになり、進示は父が探し当ててくれるのを待つ日々を過ごす。3ヶ月後、進示はなんとか退院できるまでに回復。父を探して自宅のあった場所に戻ると、瓦礫の中から、高熱により針の影が文字盤に焼きついた父の懐中時計を見つける。すべてが焼き尽くされた広島で、進示を家族や祖先と結びつけるものは、もうそれしかなかった。それから40年後、進示の平和への願いは形となってニューヨークにある国連本部に届く。その数年後、ニューヨークを訪れた娘の章子は驚くべき事実を知る。
監督: J・R・ヘッフェルフィンガー
原作著者・エグゼクティブプロデューサー:美甘章子
プロデューサー:ニニ・フュイン
テーマ音楽:「アヴェ・マリア」作曲:細川俊夫
撮影:J.R. ヘッフェルフィンガー、ロバート・サンシベロ
【キャスト】
田中壮太郎、ジョナサン・タニガキ、エディ・大野・トオル、美甘章子、美甘進示、ユーリ・チョウ、松坂龍馬、ニニ・フュイン、アーサー・アクシス