クロノス
1998年2月13日公開
あらすじ
存在してはならなかった。永遠の生命と引き換えに、今、恐怖の封印が解かれる――。
中世の錬金術師によって作られた不老不死を実現するかわり人を人ならぬ者へと変容させる生ける機械「クロノス」。天使像に封印されていたクロノスを偶然発見した骨董商人のヘスス は知らずにクロノスを動かしてしまい、ぜんまい仕掛けの小さなその機械に血を吸われてしまう。それ以来ヘススの身体に異変が現れた。若返った気分になり、妻メルセデス への忘れていた情熱が甦る。そして癒されないのどの渇き、血を飲みたいという欲望。ヘススはしだいにクロノスの虜となる。夜な夜な禁じられた機械に血を吸わせるヘススを心配した孫娘のアウロラ はクロノスを隠し、ヘススはアウロラの思いやりに胸をうたれる。しかしクロノスの不老不死の力を狙う富豪は乱暴者の甥 に命じてヘススを襲わせる。甥は勢い余ってヘススを殺してしまった。クロノスによってすでに人間ではない存在になっていたヘススは甦り、怪物じみた己の姿におののきながらも富豪と甥を殺し、その血を啜る。姿だけではなく心までも怪物になりかけた彼を救ったのは普段は無口なアウロラが言った「おじいちゃん」の一言だった。我に返ったヘススはクロノスを叩き壊す。それは彼が不死の力を自ら手放すことを意味していた。窓から差し込む陽の光の中、ベッドに横たわる異形のヘススを抱きしめるメルセデスとアウロラの姿があった。
監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
製作:ベルサ・ナヴァロ 、アーサー・ゴーソン
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
美術:トリータ・フィゲロ
編集:ラウル・ダバロス
音楽:ハヴィエル・アルヴァレス
製作:ベルサ・ナヴァロ 、アーサー・ゴーソン
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
美術:トリータ・フィゲロ
編集:ラウル・ダバロス
音楽:ハヴィエル・アルヴァレス
<キャスト>
フェデリコ・ルッピ [ヘスス・グリス]
ロン・パールマン [アンヘル]
クラウディオ・ブルック [デ・ラ・グァルディア]
マルガリータ・イサベル [メルセデス]
タマラ・サナス [アウロラ]
ダニエル・ヒメネス・カチョ [ティト]
フェデリコ・ルッピ [ヘスス・グリス]
ロン・パールマン [アンヘル]
クラウディオ・ブルック [デ・ラ・グァルディア]
マルガリータ・イサベル [メルセデス]
タマラ・サナス [アウロラ]
ダニエル・ヒメネス・カチョ [ティト]