トム・ホーン
1980年4月26日公開
スティーヴ・マックィーンにとって最後の西部劇となった作品で、実在の名ガンマン“トム・ホーン“の生涯を、自ら自伝を調査するほどの熱の入れ方で完成させた。
あらすじ
バウンティ・ハンターとして西部にその名をはせる早射ちガンマン、トム・ホーン は、ワイオミング州のハガービルに着くと、早速、大牧場主のジョン・コーブル の訪問をうけた。コーブルは、ホーンをワイオミングの大牧場主たちに引きあわせ、彼らがこの地方から牛泥棒を一掃するためにホーンをやといたがっていることを打ち明けた。ホーンは、次々に牛泥棒を退治し、たちまちワイオミングの人々の評判になったが、大牧場主たち以外の人間は、彼を冷血漢の殺し屋として見るようになる。やがて、ホーンのところに連邦保安官のジョー という男が現われ、彼に近づいた。ジョーは内心、評判になる一方のホーンを嫉み、何とか名声を逆転させたいと願っていたのだ。ある朝、ホーンは4人の牛泥棒を不意打ちにしたが、4人目の男はまだ少年だったので見逃した。ホーンには、女教師のグレンドレーネ・キンメル という東洋人とドイツ人の混血の女教師の恋人がいたが、彼女はホーンのことを暖かく見守っていた。そのうち、大牧場主のなかにも、ホーンを非情な男とみる者が現われ、ホーンの立場は孤立する。ある日、ハガービルの町で、まだ15歳になるかならない小牧場主の息子が惨殺された。調査の結果、ホーン愛用の銃と同じ口径の銃によるものだった。この事件で、ジョーはまんまとホーンをワナにはめ、事件の噂を世間に広めた。町の保安官が、7人の副保安官をひき連れて、バーで酒を飲んでいたホーンを捕えに来た。ホーンは最後につぶやいた。「俺はあの少年を殺さなかった……」
製作総指揮・出演: スティーヴ・マックィーン
製作: フレッド・ワイントローブ
監督: ウィリアム・ウィアード
音楽: アーネスト・ゴールド
【キャスト】
リンダ・エヴァンス
リチャード・ファーンズワースワース
ビリー・グリーン・ブッシュ