1995年6月24日(土)公開
アメリカ・ニューヨーク州の郊外を舞台に、ひとりの土木作業員が様々な出来事を通して、失いかけていた人間の絆を取り戻していくヒューマン・ドラマ。
あらすじ
ニューヨーク州、ノース・バス。中学時代の恩師ミス・ベリル の家に下宿しているサリー は、60歳の土木作業員。財産もなく離婚した妻や実の息子とも不仲のまま、長い年月が過ぎていた。彼は仕事中に負った怪我のため、自分の雇い主カール と裁判で争っていた。サリーの悪友でもあるカールは浮気を繰り返しては妻トビーを泣かせていた。裁判で負けたサリーは、腹いせにカールの工事現場からセメント・ブロックを盗みだそうとして軽トラックを立ち往生させてしまい、仕方なくヒッチ・ハイクをすることに。彼を車に乗せてくれたのは、なんと音信普通だった息子のピート とその一家であった。ピートは妻と子供を連れ、サリーの別れた妻・ヴェラ の許へ感謝祭のお祝いに行く途中だという。数日後サリーはポーカーでカールに負けた仕返しにと、ピーターを誘ってカールの除雪車を盗む。感謝祭の日がやってきた。ヴェラの家を訪ねたサリーは、ピートの長男ウィル と思いもかけずドライブに出かけることに。サリーは弱虫だったウィルに“勇気を出すこと”を教えた。ピートは妻と別れたうえに失業し、サリーのアシスタントとして働くことになった。ところがピートの出現でいじけていた相棒ロブ がある日現場から怒って去っていく。追いかけたサリーは運悪く以前から喧嘩していた警官と鉢合わせ、いきがかりで相手を殴り倒し、あわや刑務所送りになりかけるが何とか事なきを得る。留置所から出た彼を待っていたのは寂しがり屋のロブだった。一方トビーは新しい浮気相手を作ったカールに愛想をつかす。サリーは「一緒に町を出よう」と誘う。うなずいたものの、トビーはカールの許へ帰っていった。またピートも妻とよりを戻しウィルを連れて去る。喧嘩騒ぎで一度離れたミス・ベリルの下宿に戻ったサリーは、自らの病にも、一人息子の破産と失踪にもめげない彼女の傍で、周囲の人々との絆を確かめあえた一冬の事件を思い起こしながら笑みを浮かべて眠りにつくのだった。
製作総指揮: マイケル・ハウスマン
製作: スコット・ルーディン/アーレン・ドノバン 監督・脚本: ロバート・ベントン
原作: リチャード・ルッソ
撮影監督: ジョン・ベイリー
美術: デヴィッド・グローブマン
衣装: ジョセフ・G・アウリシ
編集: ジョン・ブルーム
音楽: ハワード・ショア
【キャスト】
ポール・ニューマン
ジェシカ・タンディ
ブルース・ウィリス
メラニー・グリフィス
ディラン・ウォルシュ
ジーン・サックス
プルット・テイラー・ヴィンス
エリザベス・ウィルソン
フィリップ・ボスコ
アレックス・グッドウィン