フリッツ・ザ・キャット | シネマ係長の秘密基地

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フリッツ・ザ・キャット

1973年3月31日(土)公開
明るい夢と希望、健康なニューマニズムに貫かれた従来のアニメとは対照的な、皮肉な笑いと大胆なセックス場面を取り入れた、ロバート・クラム原作の「フリッツ・ザ・キャット」の映画化。
あらすじ晴れ
猫のフリッツは、シブといニューヨークっ子。自称、詩人で小説家、ニューヨーク大学の学生らしい。セックス、麻薬、革命、何でも首をつっこむが、何をやっても底が浅い。フリッツの縄張りは、イーストからグリニッジビレッジにかけての、ブラックやヒッピーの巣なのである。ある日、ビレッジのワシントン・スクエアを通りかかった3匹のカワイコちゃんを、得意の抽象的な演説でだまくらかしたフリッツは、友達のアパートにしけ込んだ。そこはあいにく大麻パーティの真っ最中。空き部屋はなかったが、バス・ルームを占領し、「さァ真理を追求しよう」と、3匹を裸にしてしまう。ところがモーレツなファックの物音を聞いて、パーティの連中がぞろぞろやってきたので、フリッツははみだしてしまう。そこへブタの警官のラルフと相棒がふみ込んできたため、ほうほうのていで大学の寮へ逃げ帰るフリッツ。数日後、ハーレムの玉突屋で知りあったカラスのデュークの案内で、ヤク仲間のボスの家へ連れていかれ、大姉御のベルタと廃屋の中でセックスする。ベルタとのファックでガゼン政治的にめざめたフリッツがハーレムの中心でアジったため、すぐさまブタの機動隊と空軍が現われ暴動を鎮圧する。当のフリッツは、調子よく逃げだし、ガール・フレンドのウィンストと共に西部に逃げる。その途中、知性も高いが気位も高い彼女に閉口したフリッツは、東部へ帰ろうとするが、知り合いになった兎のブルーに、暴力革命のグループにひきずり込まれてしまう。ブルーはヤクを注射してはオートバイを乗り回し、優しい馬の恋人のハリエットを鎖で縛って仲間と一緒にいじめたりするクレージーなヤツだ。あわただしくハリエットに慰められたフリッツは、ブルーの仲間のダイクに連れられて西部の発電所を爆破しにいく。爆破は成功したが、鉄塔の上のダイナマイトをしかけているうちに薄情な緑色の女カラスのダイクが導火線に点火したので、轟音と共にフリッツの身体は宇宙にふっ飛ばされてしまう。--そして、ロサンゼルスのある病院。臨終の病人を見舞いにきた尼さんのふりをしたハリエットが、重症のフリッツの病室に忍び込む。あの3匹のカワイコちゃんもどこらかともなく現われる。身体中包帯だらけのフリッツを見て、ワーワー泣いていると、フリッツの唇が、ゆっくり動き始める。「僕は国中を歩き回って、戦い、セックスし、そしてただ1つだけのことを学んだ。それは・・」よわよわしく手招きしたフリッツは、突然大きな声で、「それはね、教えてあげるから皆ここへおいでよ」。たちまち皆から喜びの声があがり、包帯をかなぐりすてたフリッツは、ベッドをトランポリン変わりに、空中でセックスを始めた。廊下では、そうとは知らぬ見張りに警官が、「ヤツのついに1巻の終わりか。くえねえ猫だったぜ」と涙が汗かをひとしずく。

監督・脚色:ラルフ・バクシ
原作:ロバート・クラム
製作:スティーヴ・クランツ
音楽:エド・ボーガス、レイ・シャンクリン