未知との遭遇
1978年2月25日(土)公開人類が初めて異星生命体と接触する姿を描くSF。
あらすじ
砂漠。砂塵の中に第二次世界大戦に使われたらしい戦闘機の姿がみえる。それは真新しく、20数年前の消失当時と同じ姿だ。調査団一行のリーダー、ラコーム により、発見の様子は語られる-。又、インディアナポリスの交信コントロール・センターのスクリーンに未確認飛行物体の姿が写し出され、TWA機より、不思議な物体を見たという連絡が入る-。同じ頃、インディアナ州のある人里離れた一軒家に奇妙な事が起こる。バリー という少年が、周囲の物が震動するので目をさまし、何物かに引かれるように家をとびだしていったのだ。母親ジリアン は、彼のあとを追う。そして、一方、同じ町に住む電気技師ロイ は、この一帯の停電を調べるため車を走らせていた。そこへ恐ろしい光が……。
ロイは、この光を追い、バリーやジリアンに出会う。そしてUFOらしき光が空を横切った--。やがて、ロイは怪光にに夢中となり、会社もクビとなり、妻ロニー と子供達にまで逃げられる。またラコーム達は、UFOとのコミュニケーションの可能性を見い出す。ジリアンは失踪したバリーをさがし、一方ロイはこの異常なミステリーの原因を解こうとした。そして、ロイのイメージは『山』にひっかかり、その山の模型を作るようになる。ジリアンも自らのイメージの山の絵を描き、それは、ワイオミング州にあるデビルズ・タワーであることがはっきりした。そして今、その山は、毒ガス発生のため付近の住民に避難命令が下されていたのだ。そしてその山こそは、今までこの怪事件に出会った人々のイメージの中の山だった。そう、これこそがUFO、つまり異星人との接触が予定されていた地点なのだ。政府はこれを隠そうとしている。この出来事をひろめてはならない。だが、ロイとジリアンは追手をふりきり、ついに、このデビルズ・タワーに登る。そして、そこで見たものは。そして、ここで彼らが経験したものは、今まで人類が誰一人として経験したことのないことであった--大きなUFOの母船(マザー・シップ)が降りてくる。その輝くばかりの船体。そして、今まで行方不明であった人々がその中より降りてくる。あの戦闘機の乗員が、あのバリーが降りてくる。やがて、ぼんやりとした中から、手の長い異星人が降りてくる。そして異星人は、今しずかに人類に向かってほほえみかける-。人類史上初の異星人との触合-、この一瞬に人々はたちつくす。やがて、ロイも含めた地球人の代表団は、母船に乗りこむ。彼ら異星人の星へ行くために-。間もなく、ひかりかがやく母船は静かに上昇していく。そして今、人類は新たなる世紀の時へ歩もうとしているのだった-。
製作: ジュリア・フィリップス/マイケル・フィリップス
監督・脚本: スティーヴン・スピルバーグ
視覚効果: ダグラス・トランブル
特撮: ヴィルモス・ジグモンド
音楽: ジョン・ウィリアムズ
【キャスト】
リチャード・ドレイファス/テリー・ガー/ボブ・バラバン/フランソワ・トリュフォー/メリンダ・ディロン/ケリー・ギャフィ