デビルズ・バックボーン | シネマ係長の秘密基地

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デビルズ・バックボーン

2004年8月28日(土)公開
あらすじメラメラ
1930年代末、スペイン。老教師カザレス のこの不気味な話と共に、とある孤児院で起こった壮絶な怨念の物語は幕を開ける。中庭になぜか巨大な爆弾が刺さったままになっている不気味な孤児院、サンタ・ルチア校。内戦で親を失った子供たちが暮らすこの人里はなれた学院に、ある日12歳の少年カルロス がやってくる。そこに住むのは20人ばかりの栄養失調気味な孤児たちと、4人の大人たち。一本足の女院長カルメン 。謎めいた老教師カザレス。若い女教師コンチッタ 。そしてファシズムに傾倒する乱暴で気性の激しい管理人、ハチント 。孤児たちのリーダー、ハイメ の陰険ないじめを受けながらも、カルロスは建物のどんよりと暗い廊下やじめじめとした地下室、そして子供たちが交わすひそひそ話の裏に何かが隠されているのではと、気になって仕方がない。カルメンがカルロスにあてがったベッドの番号は12番。それを見た孤児たちは、はっと息を呑む。「あれは、サンティのベッドだ…」。“カルロス、カルロス…”孤児院に住み始めたその日から、姿の見えない誰かに毎日名前を呼ばれ続けるカルロス。目に見えない存在と執拗ないじめにおびえる日々を送っていたある日、その亡霊は姿を現す。それは、爆弾が落ちた戦争中のあの日、悲惨な殺され方をした少年・サンティの霊だった。いったい誰がサンティを殺したのか? そして、今も中庭の真ん中に突き刺さったままになっている不発弾が飛行機から降ってきたあの晩、起きたという恐ろしい出来事とは…。住人が隠し持っているサンティの死の秘密。4人の大人たちの、ふしだらで邪悪な関係…。欲望と悪意が潜むこの孤児院の本当の姿が少しずつ明らかになっていく中で、カルロスは怨念の塊となっているサンティの亡霊に、殺人者への復讐の手助けを頼まれる。“あいつを連れてきて…”。残酷な殺人と、その裏に潜む真実。恐怖に立ち向かい、真犯人を追いつめるために結束する子供たち。おぞましくも悲しい復讐劇が今、幕を開ける。

監督:ギレルモ・デル・トロ 
製作:ペドロ・アルモドバル
【キャスト】 
エドゥアルド・ノリエガ 
マリサ・パレデス 
フェデリコ・ルッピ 
フェルナンド・ティエルブ
イニーゴ・ガルセス
イレネ・ビセド