看護婦のオヤジがんばる | シネマ係長の秘密基地

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看護婦のオヤジがんばる

1980年5月10日(土)公開
看護婦を妻にもつ亭主と子供たちの生活をコミカルに描くことで、看護婦という仕事が家族の犠牲の上に成立っていることを訴える。
あらすじ晴れ
藤波泰男は職安に勤務、妻の啓子は看護婦である。絵の道に進みたかった泰男は、仕事が終ると家で版画を彫ったりしている。しかし、今となっては「お互い理解しあえばうまくいく。好きな絵も描かせてあげるわよ」という啓子の結婚のときの言葉がうらめしい。新婚初日が夜勤、長女を産んだときは過労で倒れてしまった。それから十年、子供の面倒、家事一切が泰男の分担だ。ある日、次女が熱をだし「母ちゃん」とウワゴトを言うが、啓子はその晩も夜勤。自分の子供も看病できないで何が看護婦だ。泰男は頭をかかえる。数日後、啓子が倒れこむように帰宅した。彼女の献身的看護にもかかわらず患者が死んだのだ。患者の生命が看護婦のいのちをすりへらしているのだ。啓子の悩みは、後輩の多くの仲間が結婚を機に看護婦を辞めていくことだ。友人の直美も婚約者の希望で仕事から去ろうとしている。この仕事はの家族協力、犠牲なくしては成立たないのか。遂に過労がたたり、啓子は倒れた。しかし、彼女は仕事を辞めろという泰男の説得に応じようとしない。泰男は意決してその思いを新聞に投書した。「十分な労働条件と休息がなぜないのか、看護婦のオヤジたちよ、あなたは辛くはないですか。このままでは私たちの家族は完全に破壊される。政府は、厚生省は、わたしたちをどうしようとしているのですか……」翌日、病院ではその投書の話でもちきり。そして泰男の家は激励の電話が鳴りっぱなし。そして、啓子や仲間の看護婦と亭主の集いが開かれることになった。泰男をはじめ集まった彼らの顔は、この輪を全国に拡げようと希望に輝いている。

監督:神山征二郎
原作:藤田健次
脚本:関功
企画:佐藤不器
製作:能登節雄、赤司学文
【キャスト】
前田吟、佐藤オリエ、三好由里子、大熊なぎさ、藤田美保子、樹木希林、吉田次昭、金子信雄、宍戸錠、千野ひろみ、浜田晃、宮尾すすむ、辻萬長、樋浦勉、立原博、石垣恵三郎、寺田雅史、三上昭子、春むつみ、大井小町、山川弘乃、殿山泰司、安永憲二、大泉滉、清水久美子、小池朝雄、風間杜夫、乙羽信子