マーラー 君に捧げるアダージョ | シネマ係長の秘密基地

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マーラー 

君に捧げるアダージョ

2011年4月30日(土)公開
あらすじ音譜
1910年、夏。世界的作曲家で指揮者としても活躍するグスタフ・マーラー は、精神科医ジークムント・フロイト を訪ねる。19歳年下で最愛の妻アルマ が、5歳年下の若手建築家ヴァルター・グロピウス と不倫関係にあることを知った彼は、フロイトに自分の苦しみを打ち明ける。マーラーにとってアルマはすべてだったが、一通の手紙によって、2人の生活は一変する。それは、グロピウスがアルマへの熱烈な想いを綴り、マーラーに宛てた手紙だった。見知らぬ青年からの予想もしない手紙にマーラーは激怒。問い詰められたアルマが、グロピウスとの関係を告白したのだった。フロイトの診察に応じて、アルマとの出会いを語るマーラー。2人は、多くの芸術家が集うサロンで出会った。サロンで明るさを振りまく一方、画家の家に生まれたアルマは、ピアノと作曲を学ぶ進んだ女性でもあった。彼女に恋をしたマーラーは、音楽監督をしているウィーン宮廷歌劇場へアルマを招待。そこで活躍するマーラーの凛々しい姿を目にして、アルマは彼に魅かれてゆく。ほどなくして2人は婚約するが、婚約中にアルマはマーラーから、結婚後は一切作曲をやめて、妻として尽くすように、と厳しい手紙を受け取ってしまう。生きがいを奪われ、嘆き悲しむアルマだったが、結局、条件を受け入れて結婚。2人の娘が生まれ、幸福で平穏な結婚生活を送っていた1907年、事件が起きる。マーラーのウィーン宮廷歌劇場音楽監督解任騒動、そして長女プッツィの病死という二重のショック。特に娘の死が、夫婦の関係に不穏な影を落とした。体調を崩すアルマ。そして間もなくアルマとグロピウスの不倫が発覚する。フロイトの診察も佳境に差し掛かり、マーラーは催眠治療によって、それまで目を背けていた現実と向き合うことになる……。

監督・脚本:パーシー・アドロン、フェリックス・アドロン、撮影監督:ベネディクト・ノイエンフェルス、指揮:エサ=ペッカ・サロネン、演奏:スウェーデン放送交響楽団 
【キャスト】 
ヨハネス・ジルバーシュナイダー、バーバラ・ロマーナー、カール・マルコヴィクス、フリードリヒ・ミュッケ