離婚しない女/波光きらめく果て | シネマ係長の秘密基地

シネマ係長の秘密基地

映画チラシ・玩具など長年収集していたコレクションを紹介しています。
「あらすじなどはチラシの裏面などをコピペしています」所有しているコレクションだけをダラダラ紹介しています。


離婚しない女

1986年10月25日(土)公開

北海道、根室を舞台にひとりの男とふたりの女の三角関係を描く。

あらすじドア
釧路ウェザーリポート根室支社に勤める私設予報官、岩谷啓一は、町の実力者、山川正作にトローリングに誘われた。気象庁も予知できなかった大時化の徴候を見やぶって漁船を救って以来、気に入られたのだった。その帰り、酔いつぶれた山川を自宅に送った啓一は、山川の後妻、美代子と初めて顔を合わせた。彼は山川と美代子の仲が冷えきっていることを感じる。翌日、出張で根室から釧路へ向かう列車の中で、啓一は美代子とよく似た女性、高井由子と出会った。由子が置き忘れたショッピングバッグがきっかけで、啓一は彼女が人妻で「冬凪亭」というライブハウスのオーナーであることを知る。啓一は同時に二人の女性に魅かれていく。ある日、啓一と美代子は結ばれた。大金を渡す美代子に、啓一は買われてやると答える。由子の店が赤字と知った啓一は、美代子から貰った大金を渡した。啓一を愛し始めた由子は、夫の直和に離婚をもちかけるがとりあってくれない。由子は啓一にも離婚の決意を告げた。その時、二人の前に美代子が車で通りかかり挨拶をした。その夜、啓一のマンションを訪れた美代子は、山川を殺して欲しいと言いだす。由子は東京行きの飛行機の切符を2枚啓一に渡し、家庭を捨てる決意を語るが、直和が息子の明雄を連れて店の中へ入って来たため、話は中断してしまう。啓一は空港で由子を待つが、彼女は来なかった。一所懸命に車を走らせたのだが間にあわなかったのだ。ある夜、山川は愛人、利江の店で啓一と飲んでいるからと美代子を呼びだした。そこで山川は、啓一と美代子の関係を知っていることを告げ、二人をなぶる。美代子を送って行った啓一は、山川を殺すことに同意した。美代子は由子を訪ねた。流氷を前に二人は啓一に対するお互いの想いをぶつけあう。啓一が来てくれるまで待つと言う由子に、会わせてあげないと答える美代子。由子は啓一と寝なかったことで愛を貫いてみせると宣言した。日曜日、啓一は山川を釣りに誘った。美代子も山川の娘、京子も一緒である。山川が突然、離婚届を半年前に出したことを告げ、美代子を幸福にして欲しいと啓一に頭を下げた。啓一はナイフを取りだすが、殺す気もなくなったとすぐに捨てる。感情の高ぶった美代子は山川を海へ突き落とそうとする。だが、逆に山川が美代子を落とそうとした。その時、叫び声をあげて京子が海に飛び込んだ。京子の葬儀の日、焼香客の中に由子の姿もある。美代子は皆の前で錯乱してしまう。冬凪亭を訪れた啓一に、由子は夫と別れたこと、気が狂うまでに啓一を愛した美代子に負けたと告げた。そして、啓一は美代子の病室に寄りそうのだった。

原作:連城三紀彦 
監督:神代辰巳 
脚本:高田純、神代辰巳 
音楽:井上尭之 
製作:奥山和由 
【CAST】 
萩原健一、倍賞千恵子、倍賞美津子 
夏八木勲、神保美喜、伊武雅刀、和田求由、池波志乃、芹明香

波光きらめく果て

心と体のおもむくままに生きる奔放な女性の姿を描く。

あらすじキラキラ
河村羽季子は5年前、商社マンの広野透と結婚したが、夫の部下の今泉亜郎と恋に落ちて離婚。羽季子は雪の越後湯沢で亜郎の心を試そうと薬を飲む。一昼夜の長い眠りからさめた時、母、富栄が壱岐から駆けつけていた。富栄は回復した羽季子を強引に壱岐へ連れ帰る。壱岐で富栄と暮らす兄の武弥は、羽季子を立ち直らせようと厳格な態度をとるのだった。武弥の娘、浩子は、羽季子とは幼い頃から姉妹のように仲が良かった。浩子は高校教師、谷井敦巳と結婚し以前には、羽季子と透、それに敦巳と4人で海で休暇を過ごしたりしていた。息子の松太も8歳となり、武弥の家の近くに3人で平和に暮らしていた。敦巳は浩子とは正反対の自由奔放な羽季子に昔から惹かれている自分を感じ、あえて、戻って来た羽季子には会わないようにしていた。一方、羽季子は、誠実でひかえめな敦巳に好意を抱いており、彼が勤めている学校へふと足を向けた。その日をきっかけに2人はドライブするようになり、ある日、屏風岩のある海で2人は抱き合ってしまう。2人の密会が始まった。冬休み最後の日、松太の誕生日を祝うため、皆が谷井家に集まった。羽季子は浩子がささやいた言葉から、彼女が自分と敦巳の関係を知っているのではないかと感じた。浩子の痛恨をわかりながらも、「今夜だけは浩子ちゃんを抱かないで」と敦巳に懇願する羽季子。その夜、敦巳はいつにない意志をもって指を放さない浩子を、羽季子の言葉にさいなまれて犯すように抱いてしまった。そんな時、広野が壱岐にやって来た。彼はもう一度やり直そうと羽季子に言う。だが、二人のやり直しを願う武弥たちの願いも虚しく、羽季子はつき合っている人がいると広野に告げる。広野が去った夜、浩子は駅のホームから自殺とも事故ともつかぬ墜落をし重症をおった。数日後、浩子の求めに応じて病室を見舞った羽季子は、責めるどころか優しくふるまう浩子にとまどった。だが、浩子は翌朝、突然コップを投げだし泣きじゃくったかと思うとベッドから転り落ちた。彼女は羽季子を愛する気持と憎いと思う二つの心に引き裂かれていた。武弥に壱岐を出て行くようにと言われた羽季子は、武弥の家を後にし、敦巳のもとへ行く。その夜、敦巳は真剣に羽季子とのことを考えていると彼女に告げた。しかし翌朝、羽季子はひとり旅立って行くのだった。

監督: 藤田敏八 
原作: 高橋のぶ子 
脚本: 田村孟 
撮影: 鈴木達夫 
音楽: 佐藤隆
【キャスト】
松坂慶子/渡瀬恒彦/大竹しのぶ/峰岸徹/三國連太郎/奥田瑛二/野村昭子/荒井注/蜷川有紀/工藤彰吾/大滝秀治/加藤治子