ロケーション/旅芝居行進曲 | シネマ係長の秘密基地

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ロケーション

1984年9月22日(土)公開
あらすじ晴れ
べーやんこと小田部子之助は、ピンク映画のカメラマンで、妻・奈津子もピンク映画の女優である。奈津子の主演映画が始まるという晩、彼女は常習の睡眠薬自殺未遂を起こした。夫婦の二十年来の友人でシナリオライターの紺野が馳けつけてきた。紺野に奈津子を任せ、べーやんはロケーション出発地に向った。そこには、原監督、助監督のダボ、セカンドのタケ、照明の米さん、助手のE・T、カメラ助手石やん、スチール兼運転手のケンちゃんらスタッフが待っていた。彼らは俳優に扮したりと何役も兼ねる男達だ。今度の映画の内容は、三人の男にレイプされた女の復讐劇で、奈津子の代役・笛子は裸がいやとごねる。そこへ、紺野が奈津子を連れて来たが、撮影の途中「もうだめ」と下りてしまった。都内の連れ込み宿のシーンに来た。台本訂正があり、両親を溺死させられた娘の復讐劇となる。借りた宿の女中・笑子が消防器具をひっくり返し、粉末をあびた代役ジーナは逃げ出した。笑子を代役に撮影続行。だが、監督がぜん息で入院してしまう。彼はあと3日でアップすること、笑子をヒロインにと言い渡す。突然、笑子がお盆の墓参りに故郷の福島に帰ると言い出した。仕方なしにロケ隊も福島に向う。途中、笑子が小学校に立寄った。偶然にも体操教師の赤岩が、笑子の恩師だった。学校のプールを借りて、笑子と両親を見殺しにした男との対決を撮るが、赤岩は必死に止めようとする。笑子が本当に両親を殺したという噂があると言うのだ。ハワイアンセンターの前で、笑子が消えた。べーやんは駄菓子屋の老婆サタから、笑子の生い立ちを聞いた。炭坑夫だった父は事故で体が不自由になり、ヤクザに引き込まれてバクチに手をだし、借金抱えて逃げ回った末、一家心中。笑子が一人残されたという。しかし、女郎屋「みそら」のテル子は、母親は生き残ったが、父だけ死んだうらみから、後日、笑子が母親を仏ヶ浦の崖から突き落したという。テル子は奈津子に瓜二つだった。笑子が見つかり、紺野もやって来た。内容は急転し、一家心中を撮ることになった。浜の古い網小屋にロケ隊は集結したが、そこにはテル子がいた。笑子が母である彼女を呼び出したのだ。テル子は犬丸という男の妄になっていた。カメラは回った。米さんが父親の役をやり、笑子は母が父を殺したと責めたてる。母は笑子を松の木にくくりつけ、夫と心中するつもりだったという。その間に夫が崖から飛び降りたのだ。今なら死ねると飛び降りようとする母を笑子は止めた。こうして撮りあげた苦心作も、監督は気にいってくれたが、配給会社はわけがわからないと買ってくれなかった。
監督:森崎東
原作:津田一郎
キャストもみじ
西田敏行、美保純、柄本明、大楠道代、加藤武、竹中直人、アパッチけん、大木正司、神童累、草見潤平、ふとがね金太、イヴ、角野卓造、花王おさむ、河原さぶ、殿山泰司、大塚国夫、根岸明美、麻生隆子、初井言栄、大林隆介、和由布子、矢崎滋、岩倉高子、森塚敏、佐藤B作、乙羽信子、愛川欽也

旅芝居行進曲

1984年9月22日(土)公開
あらすじもみじ
熊本が生んだ花形スター、花田半次郎は25歳、座員15名を率いる旅回り一座の座長である。彼の荒削りな魅力に熱狂的なファンもおり、新しく座員になった川口洋子も、巡業に来た半次郎に一眼ぼれしてやってきたのだ。半次郎一座が出演している劇場へ、博多から松本千之介がやってくることになった。千之介と言えば九州一のドサ役者、客の入らない半次郎一座は明日にでも出ていかなければならない。夜、荷物をトラックに積み込んでいる一同の前に、真紅のキャデラックから純白のギンギラギンのジャンプスーツの千之介、続いて、大人の色香を漂わせた美女・花房マリが降り立った。翌日から半次郎一座は付近の神社の境内に陣取って興業を始めた。猛烈な宣伝合戦に、壮烈な演目合戦、それは千之介の女、マリに惚れた半次郎の敵愾心からでていた。客の入らない芝居に半次郎の父・団平は四苦八苦していた。半次郡はひいき筋の女をスタミナドリンクを飲んで回り、お金を集める。千之介も同じようなことをしていた。彼も博多で観客が入らなくなって一旦、熊本に出てきたのだ。興業主から吹き込まれてしまっている千之介は、東京でスターになることを夢見ていた。しかし、東京の興業主が眼をつけたのは半次郎だった。一時は東京進出に浮かれた半次郎も、マリが反対していると知って断念する。東京に出た千之介に、マリの面倒を見てくれと頼まれた半次郎は博多へ進出した。千之介が用意してくれたはずのホールは話が通っておらずビルの工事現場が掛け小屋となった。半次郎は夢中になってマリに尽した。マリは千之介が東京で失敗していると人伝てに聞いて酒をあおり、やってきた半次郎に「うちもドサの生まれよ! 父ちゃんは東京へ行って失敗して……」と語る。半次郎は『四つ綱』をやろうと決心した。客席10米上の綱の上でする極めて危険な芝居である。洋子はマリの力を借りて止めようとするが、マリは「あなたの力で止めなさい」と言うのだった。演し物は「佐賀の化猫」。工事中の圧搾機が動き始めるのと同時に半次郎の体は、真逆様に満席の客席へ落下していった。傷心の半次郎が一人淋しく熊本へ帰ろうとしたのは、体が直った二ヵ月後だった。ところがその車中、洋子を先頭に座員一同が笑顔で待っていた。熊本で盛大な歓迎をうけた半次郎は、もう一度『四つ綱』に挑戦し成功させた。

監督:高橋勝
キャスト晴れ
古尾谷雅人、阿木燿子、川島なお美、藤岡重慶、武藤英司、沢竜二、片岡長次郎座長、姫川竜之助座長、玄海竜二座長、玄海小竜座長、三河家桃太郎座長、大島謙太郎、中村登代治座長、恋しぐれ座長、美里英二座長、里見要次郎座長、市川千太郎座長、梅田英太郎座長