ドラゴンゲート1優しいススムさんを怒らせた話①https://ameblo.jp/kotoka-shiiba/entry-12360237155.html



ドラゴンゲート1優しいススムさんを怒らせた話②https://ameblo.jp/kotoka-shiiba/entry-12360250114.html


の続き








なんと、2日連続でススムさんが楽しみにしていたビデオカメラのスイッチを押し忘れるというミスを犯した練習生時代の僕。


琴 (今度こそヤバい)


ドラゴンゲートで1番仏様に近いと言われるススムさんでも、さすがに2回連続のミスとなるとタダじゃ済まないのでは



巡業から帰り道場の食堂に行くと、

ススム「ビデオある?」


そこにはススムさんが待ち構えたように座っていたのだ


琴 (やはりススムさんはビデオを観るのを楽しみに待っていたか。よく見たら食堂にあるテレビも電源が付いて、ケーブル端子を接続すればすぐに試合の映像を観られる状態になっている。どうしよう、さすがに2日連続忘れてましたじゃマズい)


僕が黙っていると、


ススム「ビデオは?まさか、今日は大丈夫だよなあ?」


琴 (どうしよう・・・よしっ、そうだ!僕じゃなくて、違う人がビデオカメラを設置したことにしよう)


ススム「ビデオカメラ、会場で触ってたよね?椎葉が設置したんだよね?」


琴 (ダメだー!この人は僕が設置したことを知っている)


ススム「どうした黙って?ひょっとして今日も忘れちゃったのか?」


琴「・・・」















ススム「いいよ椎葉、ミスは誰にだってある。ごく稀に2回同じミスを繰り返すこともある。しょうがない。ミスをしたらすぐに正直に言ってくれ。でも、次やったらジャンボの勝ちを喰らわすからな(笑)」













なんという事でしょう。


ススムさんは、2回同じミスを繰り返した僕を許してくれたばかりではなく、

最後は笑いながら、

ススム「ジャンボの勝ちを喰らわすからな(笑)」

と、自分の必殺技を交えた冗談を言って僕の緊張した心を和ませてくれたのです。



食堂を後にした僕は、放心状態で部屋に戻ります。




琴(なんて悪いことをしてしまったんだ。あれだけ楽しみにしていたビデオカメラを観れなくて絶対に悲しいはずなのに、ススムさんは何て心の広いお方なんだ)


自分が犯した罪を憎みました。

もうススムさんを悲しませたくない。

同じミスをして失望させたくない。






でも


でも


でも






怒られなくて良かったー(^o^)




そして、




二度あることは三度あるのことわざ通り、



僕は

次の日もビデオカメラのスイッチを押し忘れてしまうのです。



つづく