あの日、僕は熊本大会の営業回りのため、熊本にいました。

午後2時46分

僕は友達とタピオカ屋さんで、タピオカを飲んでました。

「地震があったらしい」

友達がそう言いましたが、熊本自体全く揺れなかったため、

「へえ、どこであったの?」

と、あまり気に留めていませんでした。

少し経ってからでしょうか

とんでもない規模だったこと、そして余震がしばらく続いていることを知ります。

東北には選手がいませんでしたが、

「東京にいる選手が来れるかわからない」との連絡が入りました。

その翌日から九州シリーズがスタートする予定でした。

僕は当初、初戦の小倉大会のカードに組まれていませんでしたが、東京に滞在している選手の交通機関が全てストップしており、九州まで来れないため、

急遽、小倉で試合をしてほしいとの連絡があり、翌朝小倉に向かいます。

会場の控え室に入った時、ドラゴンゲートの東北出身の選手は涙を流していました。

後輩の僕たちの前で、人目を憚らず泣いていました。

そこで始めて事の重大さが分かった気がします。




震災から7年、今でもまだまだ復興が進んでおらず、避難生活を送っておられる方がいらっしゃいます。

正直、今日ニュースを見るまで、東日本大震災が3月11日にあったことなど忘れていました。

僕たちに出来ることは小さなことかもしれませんが、1人でも多くの人が思い出していただければと思い書かせていただきました。

改めて、震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

椎葉琴香