娘が入院して数週間。

何の連絡もない。

 

こちらからは連絡をしないことに決めていた。

病院側からも何の音沙汰もない。

 

心配を通り越して、何も感じなくなっていく日常。

考えない日は無いにしても、淡々と時間だけが過ぎて行く。

 

やっときたメールも内容は、

「お菓子が食べたい」

だった。

 

もうすぐクリスマス。

家に帰る人もいるだろう。

娘は帰ってきたいのだろうか。

きっと帰ることは諦めている。

 

パパとの約束。

 

そこは意固地になって守ろうとする。

 

久しぶりに見る娘。

お菓子がどのくらい持つかわからないが、ジュースのカードと共に渡す。

 

会話も弾まない。

以前のように抱きついてくることもなくなった。

 

「クリスマスと正月はどうする?」

 

帰らないというかと思ったが、

 

「お正月は帰っていいなら帰りたい。」

 

母から、「お正月くらい家に来なさい」と言われていた。

自分の家に帰ることは許されていない。

実家に行くことを伝えると、むしろその方がいいと言う。

 

病院を後に、これから迎えることを前向きに考えようと思いながら家路に着いた。

 

クリスマスイヴ

 

娘が産まれてから、生まれて初めて娘がいないクリスマス。

なんの意味の無い日常。

世間から断絶されているような感覚。

産まれてこない方が良かったのかもしれない。

産まない方が良かったのかもしれない。

初めて、神に答えを求めた。

そこに答えはない。

ないのはわかっている。

 

子供が大人になるにつれ、サンタは親だったと気付いた時。

安心感と絶望感がいっぺんに来る。

 

わかっていながら、同じ思いを味わった。

 

娘は何をおもうのだろう。。。

 

夫に内緒で買った、準備していたプレゼントだけが目の前にあった。

 

 

続く...