こんばんは!ことほです

本日も、雷鳴響く豪雨の1日

ようやく雨脚が落ち着いて来ました。
本日も、大変お足元の悪い中、お越し頂き、心より感謝しております。
整体を受けて頂いた後、
お客様が「ふぅ~っ」と大きく一息…
それから、ゆっくり柔らかに微笑まれる。
身体がほぐれると、心もほぐれて頂ける様で
私自身、何より嬉しい瞬間です

雷雨の中、様々な想いを馳せながら、
お客様の笑顔と、
介護の勉強をしていた時に出逢った、お婆ちゃまの笑顔が、重なっていました。
以前、介護施設で勉強させて頂いた時、
97歳の全盲のお婆ちゃまを
お世話させて頂いた事が有ります。
その方は、70歳の時、急に目が見えなくなり、その後27年間お過ごしでした。
お食事も歩行も、ご自身でなさり、
お手洗いの介助で、他人が下着に触れる事を許さない恥じらいも有る、素晴らしい女性でした。
視力以外、記憶力もお身体も、とても御丈夫な方でしたが、心を閉ざしておられました。
数日経ち、研修に慣れて来た頃、
ケアマネージャーさんに、
「この方のお相手をして」と言われました。
私達は、日当たりの良い場所で、二人並んで座り、そっと手に触れ、ゆっくり話し出しました。
何がキッカケなのかは、全然覚えていません。
けれども、お婆ちゃまの口からは、とめどなく思い出が溢れ出しました。
頬は緩んで高揚し、可愛らしい笑顔に包まれていきました。
娘さんと息子さんが居た事。
和裁が大好きで、子ども達の浴衣や着物は、全部自分の手作りだった事。
ずっと昔、ご主人と息子さんが、亡くなられた事。
親孝行の娘さんと、色んな所に旅行した事…
それからの数日間、周囲のスタッフさんが驚く程、お婆ちゃまは明るく、生き生きされてました。
私が研修を終えた日、入居者さま一人一人と握手でお別れをし、お婆ちゃまには後ろからハグして、涙がこぼれない様に、お別れを言いました。
「また、会いに来てね…」
「必ず来ますから、どうかお元気で…」
お婆ちゃまは、見えない目から涙を流して
柔らかに微笑んでくれ、私の手をさすってくれました。
私はまだ、会いに行く約束を果たせないまま

ふと蘇る、お婆ちゃまの柔らかな笑顔が、私の支え

今も、これからも、
私が最高の幸せを感じる瞬間は、
真心に触れ、穏やかな笑顔に出逢えた時です
