(もうひとつのブログより)
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確か中学のとき、
国語の教科書に載っていた
谷川俊太郎さんの「朝のリレー」
冒頭、
「カムチャッカの若者が」で始まる詩。
「カムチャッカ」という語感が
当時の私の耳に深く沈んでいったことを覚えている。
この詩に出てくる
「メキシコ」「ニューヨーク」「ローマ」
これらの都市を次々に朝が巡っていく風景を思い浮かべ、
当時の私は、まだ見ぬ世界に思いを馳せた。
そして、確実に自分のところに繋がっている不思議に
浸っていた。
「カムチャッカ」という言葉を聞くと、
そんなことを思い出す。
初夏から盛夏へのバトンのよう。
空へ向けて。
本日の読書
「風が強く吹いている」 三浦しをん