患者さんから言薬(ことぐすり)を頂戴しました。

 

ある女性の患者さんです。

どういうわけか週末になると状態が悪くなるのです。

 

先日退院してから、在宅療養をなさっておられました。

身体の症状があると不安も強くなり、

まるでジェットコースターのように上がり下がりを繰り返していたそうです。

 

在宅医や訪問看護師にも診ていただいていましたが、

症状がつらくなり週末に再入院されていました。

土日は、私たち緩和ケアチームは不在ですので、

患者さんはとても不安だったそうです。

 

回診に行ったところ、とても喜ばれました。

私や看護師の顔をみて本当に嬉しそうでした。

そして、こんなことを仰いました。

 

「先生たちは薬なんです!」

 

とても嬉しい言薬です。

薬や治療やケアがと言われるよりも、

存在そのものが薬になるというのは最高の承認です。

 

 

患者さんの話しでは、私たちの顔、声、言葉を思い出して頑張っておられたようです。

時間や場所を越えて、誰かの支えになることができるのは、

存在(persence)なのだなと改めて思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。