けふは五月の中日。朝五時から家の神前をお掃除をして淸め五月の殘りの日々も感謝の心で日々を送らせて戴いて仕事に取組ませて戴くことをお誓ひさせて戴いた。
 ただ、一昨日昨日と餘りに忙しさに心の餘裕を無くしてしまつて居て、仕事が餘り進まない。先月の京都からの歸京以來、多くのお仕事を戴いてゐる。しかし、日曜日迄に二つの講座資料を作ると同時に平和研の『湊合』六月號等の原稿作り、『やまとことば勉強會』に於ける大國隆正の國學研究、更に【明治天皇御製】に於ける御謹解と明治憲法についての電子出版取組の開始。(之については大幅な原稿修正が伴ふことになつた)等々餘りにも忙し過ぎて頭が休養を欲してしまつてゐるやうだ。
 更に十日には能樂の観世流宗家に宗祇の『古今傳授』と拙著『天皇御製に學ぶ日本の心』室町戰國編を銀座の観世能樂堂の方にお届けしたが、能樂堂の支配人で宗家の秘書の田中さんにお渡しして來た。
 『明治天皇御製と明治憲法』の原稿取組に必要な『明治天皇御集』のデータ化にも取組み始めた。又、二年程前に手に入れた筧克彦東京帝國大學敎授の大正時代の論考である『神ながらの道』についても『やまとことば勉強會』で使へるのではないかといふことでこれについても目を通して見たりした。ただ、とても讀込むまではできないので若い人に任せたいと思つてゐる。これは、御皇室での神道の考へ方が見えてくるのではないかと想像してゐる。
 また、來月から講演依頼が三つ戴いてゐる。六月は國語問題協議會。七月は渡邊さんから詩吟の會で御製本についてのお話。他にも一つあり、そちらについても頭でどんな内容にするかを考へなければならないし、六月の國語問題協議會の講演については原稿に着手もしなければならない。この他にも『吉野朝天皇御製謹解』についてもやらねばならぬだが、とても時間を割くことが出來ない。
 やはり、私の能力の限界を超えてしまつたせいか、けふも正直餘り仕事に取組む氣持ちが朝から湧いて來てゐない。
 氣持ちが高ぶるまで午前中はのんびりしたいと思つてゐる。