先週金曜日二十二日に、京都三上邸での『先代舊事本紀勉強會』が、今年最後の勉強會であつたが、そこで『復活和歌創作講座』で行つた橘曙覽の『獨樂吟』を本歌取りしての和歌創作の挑戰が加藤先生にだいぶ氣に入つて貰つたのと、三上さんが大く『獨樂吟』に興味を持たれたことから、加藤先生と京都の『先代舊事本紀勉強會』についての『獨樂吟詠』を作つて見やうと言つて下さつたので、きのふ作らせて戴いたの紹介させて戴きます。
 
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【小林隆『獨樂吟詠』】
 京都三上邸『先代舊事本紀勉強會』についての『獨樂吟』を本歌取りした和歌。

 「『先代舊事本紀』勉強會資料を作りしとき」
樂しみは世に解き難し舊(ふる)き御書(ふみ)
  あがき苦しみ紐解きしとき

 「勉強會資料を加藤先生に看て戴いて」
樂しみは解きし御書(みふみ)を見直しに
  言葉の大人
(うし)にをしへられしとき

 「勉強會に京都に出發する時」
樂しみは京(みやこ)の母のその御聲(みこへ)
  聽きしに京師(けいし)へ向ふそのとき

 「京都驛にて塚田さんが御迎へに來て下さつてゐるのを見た時」
樂しみは京師(けいし)の驛にまん丸の
  アタマの神が待ち居りしとき


 「京都に到着して三上邸に向ふ途次街が歡迎してくれてゐる心地して」
樂しみは京師(けいし)の街がわれらをば
  よくぞきたぞと包みをるとき


 「京都三上邸に到着して三上さんが出迎えて下さつて」
樂しみは京師(みやこ)の母の笑(ゑ)まいがほ
  やさしく我れを待ちくれしとき


 「勉強會の前ひととき三上さんとのお話しに」
樂しみは學びの會の前ひととき
  京師
(みやこ)の母と語りあふとき

 「『先代舊事本紀勉強會』に何とか精一杯を盡した思へたとき」
樂しみは學びの會にてまごころを
  盡し切つたとおもふそのとき


 「勉強會終了後の三上さんの手作りカレーの樂しみを」
樂しみは學びの會ののちに出でる
  眞ごゝろカレーを目の間にするとき


 「勉強會參加者のみんなが樂しみにしてゐるカレーを食べてゐるのを」
樂しみは學びの會の友どちが
  カレーをうましと共にたべるとき


 「三上邸の朝食はどこよりも豪華で眞心の籠つたものであることを」
樂しみは京(みやこ)の母のその朝餉
  數多が前に並ぶを見しとき