きのふは加藤先生と晝食勉強會を行ひ、來週の復活『和歌創作講座』と小川先生のところの『國柄を學ぶ月例講座』『和歌創作講座』の資料についての最後の詰めのご指導を戴き、再來週24日の京都三上邸での『先代舊事本紀勉強會』の資料作りについても基本的打合せをさせて戴いた。
 けさは二時に目覺めて復活『和歌創作講座』と國柄を學ぶ月例講座用の資料の最後の詰めを行つて一應の完成ができた。
 來週水曜日、彌々傳承文化研究所主催の『和歌創作講座』を復活させて戴く事ができます。今囘の『和歌創作講座』の目的は、「美しい和歌の復活」といふことを願つて開催させて戴きます。
 今囘の復活和歌創作講座は、全五囘のカリキュラムに仍つて行つて參ります。
 そのカリキュラムの内容と第一囘のプログラムと「はじめに」を御紹介させて戴きます。
 
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『和歌創作講座』カリキュラム(1クール五回講座)
第一囘 十一月 (和歌の基本)  
 ◎日本人の歌あそび 和歌   3p・16p
 ◎日本文化は型文化(五七五七七)  (別資料)
 ◎萬葉假名あそび 17p・18p
 ◎和歌の本歌取りとは  (別資料)
 ◎和歌創作 (「本歌取りの歌作りに挑戰」)
*『天皇御製に學ぶ日本の心』出版の意味。
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第二囘 十二月 (和歌の心得)   
 ◎紀貫之『古今集假名序』原文(別資料)
 ◎和歌によつて歷史が動く。(別資料)
 ◎天地を動かす(明治天皇御製)11p
 ◎和歌創作(テーマ「令和五年を振り返る」)
*『天皇御製に學ぶ日本の心』【後小松天皇御製】解説
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第三囘 一月 (和歌の持つ力)11p 別資料
 ◎ありのまま歌ふ(明治天皇御製) 6p・7p・8p
 ◎「悽惆の意」を歌ふ。14p
   「悽惆の意」(喜び・哀しみ・恨み・痛苦み・憤怒)
    和歌にあらずは撥ひ難き。
 ◎和歌創作(テーマ「新年を迎えて詠ふ」)
*『天皇御製に學ぶ日本の心』【後花園天皇御製】解説
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第四囘 二月 (和歌の歷史~和歌の言葉は言靈)
 ◎「まこと」を極める。 4p・5p・9p・10p・11p・12p・13p
 ◎「言靈和歌とは」(別資料)
 ◎『萬葉假名』について(別資料)
 ◎和歌創作(テーマ「日本建國を言祝ぐ」)
*『天皇御製に學ぶ日本の心』【後土御門天皇御製】解説
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第五囘 三月 (美しい和歌づくりに挑戰) 別資料
 ◎日本民族思想の原點「美の概念」(別資料)
 ◎日本人の美意識と歌(別資料)
 ◎和歌創作(テーマ「うつくし言葉の和歌作り挑戰」)
*『天皇御製に學ぶ日本の心』【後柏原天皇御製】解説

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 テーマ 『日本人のことば遊び和歌』
  ~本歌取りで和歌を作ろう
《プログラム》
◎『天皇御製に學ぶ日本の心』

◎「はじめに」解説
◎日本人のことば遊び 和歌
◎日本文化は型文化~和歌の型 五七五七七
◎萬葉假名あそび
 (休憩)
◎和歌の本歌取りとは
◎和歌創作
◎《和歌添削》

《はじめに》
 和歌創作講座は、多くの皆様の眞心に由つてこの十一月から復活させて戴けるやうになりました。この和歌創作講座は、以前は毎月テーマを決めて行つてゐましたが、今囘からは、全五囘の講座カリキュラムによつて行つてゆきます。更に、拙著『天皇御製に學ぶ日本の心』についても五囘に分けて解説をさせて戴きます。
 本日十一月十五日(水)夜を第一囘として來年三月まで全五囘、原則として毎月第三水曜日の夜に行つて參ります。
 和歌といふ文化が、先人の積み重ねてきた美しき言葉の世界が、今や風前の燈火といへる程の危機を迎へてゐます。日本といふ國は、建國以來「美しさ」を何よりも大切にして來た民族であります。日本に於ける善惡の規準は「美醜」に仍つて「善惡」が決められてきたのです。つまり、日本では「美」が思想の根幹にあるといふ事なのです。これは世界で日本獨自の概念と言つても良い程なのです。
 附言すれば、古來から日本人は心の美しさに大きな價値を置いて美しく生きる事を善しとして來たと云へます。この美意識こそ日本人の生き方に於ける根本の感情になつてゐます。それ故に和歌を作るに當つてもいかに美しく創らうかとしてきたのです。
 しかし、戰後美しい日本語が極端に使はれなくなつて、それが和歌の世界にも波及して、今や本來の和歌の姿が消えてしまつた咸があります。今囘の『和歌創作講座』は、美しい言葉の和歌の復活を目指しての一歩となるやうにこの講座を進めて行きたいと考へてをります。感情をむき出しの和歌を作るのではなく、いかに美しい言葉によつて和歌を作つて行くかといふことの一助となれば幸ひです。