息子は在胎30週、妊娠8ヶ月の時に生まれた早産児です。

早産児の場合、シナジスというRSウィルスの予防接種を保険適用で受けることができます。

RSウィルスというのはほとんどの子どもが2歳までに感染すると言われるメジャーな感染症で、通常はかかっても(程度の差はありますが)風邪症状で終わります。

が、早産児が感染すると正期産の子と比べて重症化してしまう危険性が高いため、保険適用でシナジスを接種できるのです。


上で「予防接種」と書きましたが、厳密には「重症化を防ぐ注射」であり、感染を予防するものではないそうです。
有効期間が1ヶ月程度なので、毎月注射しなくてはなりません。

RSウィルスが流行する期間はずっと注射が必要なので、息子も退院時の9月から今月まで、毎月注射を受けに通院していました。

流行を警戒すべき期間は10月~4月くらいだそうで、今日の接種でシナジスは終わりになりました。
万歳!

RSウィルスだけではなく様々な感染症が流行する冬を、何とか無事乗り切ることができました。
未熟児で生まれると病気の重症化などリスクが高いと脅されていたので、暖かくなってホッとしています。


ところでこのシナジス、値段が高い。
体重によって接種する量が変わるのですが、息子の場合は8.5kgあるので(どこが未熟児だったんだ!という大きさ…今日シナジスを受けにきた赤ちゃんの中でも断トツの大きさだった)150mg打ちます。

診療明細を見ると、注射+診療料で23,015点。
1点=10円ですから、実に23万150円!
高っ!

保険適用とならない正期産の赤ちゃんでも自費(全額自己負担)でシナジスを打つことはできますが、毎月これだけかかるとなると現実的ではないですよねー。

その点、息子は保険適用+子ども医療費助成制度で、23万150円のところ自己負担額は200円で済みます。
22万9950円引き!
何と99.9%OFF!
安っ!
医療制度有難い~!!(ひれ伏す)

※自己負担額については自治体によって違うので、年収によって子ども医療費の助成が受けられず保険適用での2割負担となり、毎月数万円の支出を余儀なくされるといったケースもあるそうです。


息子が生まれてから2ヶ月以上入院して、NICUとGCUで24時間ケアしてもらっていた時も、最終的な医療費の自己負担額は1万数千円で済みました。
(これに関してはちょっと言いたいことがあるけど、それはまた別の話)

私も出産時には緊急帝王切開で9日間入院しましたが、いろんな制度に助けられて、医療保険もおりて最終的には収支はプラスでした(退院してから毎日息子の病院に通わなくてはならなかったので、プラスの分は交通費に消えましたが)。

日本の医療制度はしみじみ有難いです。はい。