夕方、
昼寝をしなかった娘が眠そうに抱っこをせがんでくる。

口では「眠くない」と言いながら、3秒後には腕の中で眠ってしまう。


娘を抱っこするためにソファの隣に座らせた息子は、
しばらく何やら言っていたけれど
ほどなくしてこちらも眠ってしまう。


2人の子どもに囲まれて座ったまま、私は身動きができない。

2人が寝ている間にやりたいことは山ほどあるのに、
夕飯の支度も手をつけていないのに、
この体勢では何もできない。

動けないから仕方ない、と読みかけの本を取る。


窓から入る柔らかなオレンジ色の光。


動けなくて不自由だけど、
すぐそばに2人の安心しきっている寝顔がある。


私が子育て中に感じる幸せって、こういうこと。