平日、子どもたちと3人だけで過ごしていると、時として余裕をなくしてしまう。

時間的な余裕、気持ちの余裕。

余裕があるときは、例えば娘が水をこぼしても「大丈夫、こぼれたら拭けばいいのよ」と言えるのに、余裕がないと「ほら、だから言ったでしょ!」となる。
(まあ、うっかりこぼしてしまったか、不注意で――注意すれば防げたのに――こぼしたかにもよるけど)


「子どもがイライラさせるのでなく、イライラの原因は、自分の中の思い込みです」
という言葉を見て「そうだよなあ」と考え込んだ。

子どもが自分の思い通りにならないから、イライラするんだ。

ご飯を食べずに遊んでいる。
せっかく寝ている弟を起こす。
着替えやおむつ交換を嫌がる。
なかなかお風呂に入らない。
歯磨きしない、寝ない。
気に入った服しか着ない。
私が本や新聞を読むのを邪魔する。

などなど。

こういうことが重なって、特に時間的に余裕がなくなると私はイライラするらしい。
健やかな成長のためにも早く寝て欲しいから、ご飯やお風呂が遅くなると寝るのが遅くなるー!きー!となってしまう。

でも、他人が、しかも2歳児が、私の思う通りに行動しないのは当たり前だよね。
娘が悪いわけではない。
ご飯を食べて欲しいのも、弟を起こさないでほしいのも、着替えやおむつ交換して欲しいのも、早く寝て欲しいのも、全部私の都合だもの…。

そして多分、私が思い描く通りに行動しなかったとしても、大きな問題になったり、取り返しのつかないことが起こったりはしない。


娘は、公平な目で見れば、2歳児にしては聞き分けがいい方ではないかと思う。
「ダメ」と言ったことはわりと守るし、弟も可愛がっているし、赤ちゃんがいるせいで「待って」「あとでね」と我慢させていることも多い。


しつけとか、親の言うことを聞かせるとかいうことと、
私の都合のいいように動いてくれることとは別。

ほんとうに大事なことは何か、
いま必要なのは何か、
拘らなくていいことは何か、
後回しにしていいことは何か。

子どもの気持ちに寄り添いながら、軸がぶれないように考えてみよう。


そんなにイライラしなくていいんだよ、ほんとは。
そんなにちゃんとしようとしなくていいんだよ、私。きっと。
もっとゆるく考えよう、肩の力を抜いて子どもに接しよう。