博士の愛した数式 by 小川洋子(wikipedia)

 

カテゴリ:日本文学
執筆年:2003年
出版社:新潮社
ボリューム:300ページ前後
文章の難易度:初級
本自体の難易度:初中級者
本の評価:読売文学賞、本屋大賞

読後感:あっさり

 

小川洋子さんの代表作です。

博士は昔あった交通事故で80分しか記憶が持たず、新しい事を覚えられないのですが、小川洋子さんの作品らしくあっさりしていて、くどくもなく重々しい展開もないので安心して読めます。

本当にこの作品はおすすめです。いやな人間が出てこないのも良いですし、登場人物に名前が特になく、場所も瀬戸内海というくらいしか説明されていないので、作者からの過剰なイメージはあまりないのもいいですね。小説のイメージを無限大に生かすのなら、こういうあまり特定しない作品がいいのだと、小川さんの作品を読んでいると思います。