朝の定時散歩の時間が徐々に薄暗くなっている。

そして早朝の空気は涼しくなり、秋の虫たちの鳴き声が聞こえ始めてきた。盆が過ぎ、いわゆる「秋の気配」を感じる毎日だ。

いまだ雑草が勢いよく生い茂る中、歩く阿武隈川の土手に白い小ぶりな花の群生が非常に目につくようになった。

一見可憐に見えるこの花、何度かここでも紹介してきたが「ワルナスビ」という。

柔らかそうな姿に見えるが、葉や茎の両面にはトゲが生えていて触ると痛い目にあう。

加えてソラニンという毒が含まれているのだからたちが悪い。

さらにはちぎれた茎や根がほんの数センチ残っただけですぐに復活するほど繁殖力が強いそうで、侵入し始めると根絶は困難になるのだそうだ。

そのワルナスビが、このように斜面の多くを占めている箇所が一気に増えたように思う。

すでに占領されたかのように一面に咲く花。

知らずに「きれいな花～！」などと近づいて触れたらどんな痛い目にあうものか、とても心配になるほど繁殖している。

ちょうど去年の今時期、同じようなことを書いていたので、この時期に増殖しやすいのだろうか。

写真を見ても面積が増えていることがよく分かる。

なんらかの対応をしないと、阿武隈川の土手がワルナスビに侵略されてしまいそうで不安に感じる朝。

ワルナスビの侵略２