本日より新年度である。
かねてより「2024年度問題」と呼ばれてきた、2024年度がスタートする。
時間外労働の罰則付き上限規制の、建設業への適用である。
当社としては、2018年に専門家を交えて社内制度等の整備からスタートさせて以来準備を進めてきた。
昼夜で作業するトンネル工事や鉄道の補修工事など、条件の厳しい工種を担当する当社であるので、時間をかけてお金もかけて地道に準備してきたつもりだが、それでも不安だらけのスタートである。
実際に現時点でも条件の厳しい現場もいくつかあるし、工期も利益も、お客様の満足度も維持しながら対応がどこまで出来るのか、まずは進めてみなければならない。
場合によっては受注や利益を削ってでも対応しなければならないケースも出てくると想像するが、「罰則付き」ということであればそのような対応もするしかないと考えている。
スタート直前に、土木学会誌の座談会にすごい方々とともに参加して発言させていただいたり、
先日は地元一般紙からの取材に対し意見を言わせていただいたものが記事になった。
こうした記事になることを前提に意見を求められると「私が言わなくてもいいのではないか」という気持ちがよぎるが、少しでも現場の苦労を低減するにはしかるべき場所で自分の意見を明確に伝えることも経営者として大事なことだと腹を括っている。
国の方針にけ近づけるようやるだけのことはやって、結果どうなったかをまたしかるべき相手にフィードバックして進めていく、というのが今後のあり方ではないかと考えている。
正直なところ、発注工事量が減って非常に厳しい状況での2024年度である。
受注競争が厳しくなっている中、賃上げが求められ、労働時間も厳守、というのは中小企業にとってあまりにもハードルだ高い。
困難な課題に正面からぶつかって、乗り越えることで成長をしていく、と考えるしかないのだ。