13年 | 寿建設 社長ブログ

寿建設 社長ブログ

福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

昨日で東日本大震災から13年となった。

あの日から単純計算で4700日以上の日を積み重ねたことになる。

当時、及びそれ以降の私なりの体験を書いたものを10年目の際にまとめているのでご興味があればお読みいただきたい。

10年 | 寿建設 社長ブログ (ameblo.jp)

 

震災以前、建設業の仕事は右肩下がりで減り続けていたが、復旧復興、除染を中心に福島県内の工事重要は真逆のように高まり、追われるように月日が過ぎていった感があるが、今や局面はまったく変わった。
現在、年度末発注工事の入札案件が多数出ているのだが、先の需要がほぼなくなったこともあり、震災以前のような激しい競争となる案件が増えている。
この10数年、あまり応札者のいなかった橋梁補修工事でも20社近くが応札するケースが出てきたほどである。
2年前くらいから社内で「建設業界の潮目が変わった」という話をしてきたが、まさにそのことを実感する状況といえる。


当然当社が受注できる可能性は減っていくだろうし、受注量や利益にも大きく影響し経営を圧迫していくのは間違いない。

過日地元の業界団体の会議に出席したところ、会員の2社が退会するとの報告があった。1社は後継者不在で廃業、1社は高齢化で受注対応が困難になり事業を大幅縮小せざるを得なくなってしまったという。
そのような状況の中で4月から労働時間上限規制がスタートし、国からは賃上げの要求が高まっている。

需要が下り坂の状況で規制がきつくなっていく、というのが現実だ。

もちろん当社としてはしっかり対応をする気持ちであるが。

近年大規模な自然災害が全国各地で頻発する中、社会が成り立つ要素の一つとして建設業の存在は欠かせない。

需要がなくなったらこんなにも激しい競争で各社がしのぎを削って果たしていいのだろうかと感じるのはおかしいのだろうか。