「餅は餅屋」という言葉がある。何事においても、それぞれの専門家にまかせるのが一番良いということをたとえた言葉だ。
当社はトンネル工事の専門会社として特化してきた会社である。今も専門家としていろいろな相談を受けることがあり、そのことでよい条件での受注につながることもある。
逆も同じことがいえると思う。
いろんな問題、悩みなどは、専門家に相談するとあまり時間がかからず解決出来ることが少なくない。
ならばそうやっていろいろな問題を解決した方が、無駄な時間を使う必要はなくなる。
当社でも「働き方改革」「ISO」「求人」などで外部の専門家を入れて推進きた経緯がある。
以前の当社はなんでも自前でやる傾向があったが、近年は専門家に依頼することが多いのだ。
お金はかかるが、自前でやる場合の労力や解決成果とを比べると、トータルでは専門家に依頼したほうがよい結果のケースのほうが多いと思っている。(もちろんすべてではないが)
10年近く前、当社の不良資産になっていたバブル期に購入したゴルフ会員権数件をなんとかせねばと決意したことがある。
最初は自分で何とかしようと思っていたのだがなんともならず、いろいろ探したところ会員権売買の専門家を紹介いただき、それまで何年も処理に苦慮していたのがわずか数ヶ月ですべて処理出来たことがあった。
この時まさに「餅は餅屋だ」という認識を持った記憶がある。
やはり以前、当社の本社ビルで大雨が降るたびに数か所から水漏れがしたことがあり、いつも依頼する総合窓口の会社ではなかなか解決しないので、「トンネルの漏水はトンネルに詳しい当社が見れば解決するのだから、ビルの漏水も専門家がいるはず」と探したところすぐに見つかり、対策工事をしていただくと今までの対策は本質的解決方法ではなかったことも指摘された。
自社の広報を考えていたタイミングで写真家・山崎エリナさんに出会い、現場を撮ってもらったことがきっかけで当社の名前が広く知られることになったのは、やはり同様の理由だと思う。
もちろん自社で出来ることはやるべきという考えは正しいが、課題の重さや迅速性のバランスで、そうした判断をすることも大切だと近年つくづく思う。