読んでいた小説の中で、物語のモチーフの1つとして和菓子屋の「きんつば」が頻繁に登場した。
考えてみると、私はきんつばというものを食べたという記憶がない。
きんつばとはどういうお菓子かと説明することが出来ないくらい曖昧にしか知らないのである。
なんとなくアンコっぽい四角い形に白い粉のようなものがたっぷりついているイメージがあるくらいだ。
読み進めながら物語のシーンが頭で想像できなくなってしまい、調べることにした。
ネットで検索すると、まさにそんな形状の画像が出てきた。
あんに水溶きした小麦粉の生地を付けたり、小麦粉の薄皮で包んだりしたものを焼き付けた和菓子。
ということらしい。
私はそもそも甘いものを食べたいと思うことがほとんどないので(お菓子やアイスを食べることはほぼなく、自宅でそれらは私に出てこない)、頭の中に浮かべることがない存在であった。
それでもどこかを訪問した折、羊羹とか大福などはお茶に合わせて出てくることがあって失礼ないよう一口つけることがあるが、きんつばは私の目の前に現れることがない。
まあ、そんな存在があってもいいのではないか。
今回検索した際、ちょっと面白い情報を発見。
福島県の会津地方では、われわれが大判焼きとか今川焼きと呼んでいるものを「きんつば」と呼ぶのだそうだ。
去年、地元紙でもこんな記事になっていた。
【「きんつば」といえば?】会津では大判焼き、刀の鍔が由来:ココほれ!ふくしま:福島民友新聞社 みんゆうNet (minyu-net.com)
会津の方が同じ小説を読んだら、ちょっと雰囲気変わりそうと思うとなんだかおかしかった。