3年に亘るコロナ禍も、5月8日からの5類移行が決まったことで一気に活気づいたようだ。この大型連休もこれまでの沈黙を破るように各地がにぎわっているとのこと。
そんな中、私は近くの山へ。
この数年、地元の低山を登るのが趣味の一つになっている。
30年前は30キロ以上の荷物を背負って日本アルプスを闊歩していた私だが、今は最低限(水と財布くらい)の荷物で往復2時間程度の山歩きがせいぜい精いっぱいの体力しかない。
今回は大玉村にある「大名倉山」を選んだ。
大玉村は福島市の南西20キロ程度のところにある地域で、近くを通ることは頻繁にあるが、まったく知らない存在の山であった。
偶然ネットで見つけて、興味が沸いた。
いつも通る国道4号からカーナビに従って進んでいくとこれがその山らしい。
案内に従って進むと
雰囲気のいい田舎道となって山頂が前方に見える。
やがてかなりの台数止められそうな駐車場があって、ここが登山口。
親切に杖が置いてあったので当然お借りした。
晴れていたので緑も輝かしい。
慌てず一歩一歩着実に進む。
ケルン(登山道などの道標となるように、石を積み上げたもの)がところどころにあっていい絵になっているが、何の目印なのだろう。
山頂まで「残り半分」の地点にたどり着くと、荒々しい断崖が見えた。
ここからはいかにも傾斜がきつそうである。
このような九十九折をゆっくり、時々立ち止まって息を整えながら登っている。(情けないが)
そして無事山頂に到着!
歩き始めてちょうど30分であった。
そして山頂の眺めが非常によかった。
真下あたりは田畑が多く、きれいに整備されているのでまるでパッチワークのような景色なのだ。
アップするとさらに美しい!
ここ、もっと有名な観光地になっていいほどの山だと思う。
30分という登り時間で見られるこの景色はかなりレベルだ。
(過去に数時間かけて登って、悪天も含め何も見えない山も数々あった)
助けてもらった杖を持って景色を堪能する私の背中。
この写真入り掲示物の中に、「~いぐねのある風景~」とあった。
「いぐね」とは初めて知る言葉だが、
「いぐね」とは、屋敷のまわりに植えた木。居久根(いぐね)。屋敷林とも呼ばれ、 家屋の一方向または複数方向に配列された樹木群であり、 風のエネルギーを低減させて、屋敷を保護したり、屋敷内の積雪を少なくさせる効果がある。
なるほど、先人の知恵である。
景色の中にそれらしきものも見えている。
下山後、帰路で見かけた「いぐね」。風が吹いてくる山の側に木を植えている。
身近にありながら知らなかった地元の新しい景観と知識を知ることが出来た。
まさに「いぐね!」(福島弁で「いいねえ」)
Youtubeにドローンで撮った、この大名倉山のすばらしい映像があったのでぜひ!