広島の府中市には府中焼きという名物がある「平の家」の府中焼き そば肉玉シングル | 火水のブログ

広島の府中市には府中焼きという名物がある「平の家」の府中焼き そば肉玉シングル

 お盆休みはワタシにはないが今回は3連休があってラッキー。
 金曜に福山に行く仕事があったので、そのまま福山と岡山とで2泊3日で行っちゃった。
 さて、その福山はもうほぼやることはないんだが(笠岡に行くのは別よ)、いかんせん土曜は足がないので電車で行くならどこだ???
 府中ってどれくらい掛かるのかと調べてみたらなんと1時間も掛かる。
 前に行ったのは12年前で(12年経ったの!?)仕事の合間に車で行ったので30分くらいだったが、電車では1時間とな、せっかくなので旅行の小旅行ってことで行っちゃえ。
 

 

 という訳で朝9時半の府中駅。
 

 

 この8月10日がまった超暑い日で、駅から歩いて10分足らずの府中観光協会に行って府中焼きのマンホールカードをもらう(あ、マンホールカードが逆さになってる!!!)。

 ここの職員さんに美味しい府中焼きの店を紹介してもらおうと尋ねてみたが、この観光協会の並びにパリッと系としっとり系の2つの店があって、好みの問題でどっちも美味いと言う。
 しかしいかんせん隣の建物の話しかせんので、ここの情報は右から左に抜けさせて、府中で有名な素朴なアイスキャンディの「東屋」さんでアイス食べたついでに大将に教えてもらった。
 やはりパリッととしっとりがあって、しっとりといってもしっとりしてる訳ではなく、パリッとに比べたらという意味らしいが、大将の推しはしっとりだというので、教えてもらったのが今回のお店。

 「東屋」さんからでも10分は歩く、11時開店でこの時10時半やから着いたら時間潰さんといかん、後になって分かることやが、当然コンビニなどある訳もなく、日陰で開店まで15分は待った、一番客ね。

 歩いてる途中、川向うに「RYOBI」のでっかい看板があったが、今見たら「RYOBI」の本社兼工場らしい。
 最近は釣りやってないけど、「今日日の釣りはRYOBI」やで、やっぱり(これ分からんだろうな)。
 「東屋」さんの大将の言うには昔は賑やかな商店街だったらしいが今はずいぶんと寂しくなっちゃって。
 かつては週末に屋台が出て活気があったそうだ、今の福山の土曜の夜市みたいな感じかな。
 

 

 ちょっとあざといが土管のある公園なんて、なかなか大人心をくすぐるやないの。
 

 

 そして「平地呉服店」さんという老舗感バリバリの建物発見。
 今は期間限定でいろんな店に間貸ししてるみたい。
 そうして商店街のような所を通り抜けて出口川という川の手前にあるのが今回のターゲットよ、ぶはー、メチャメチャ暑いぞ。
 

 


 ・平の家:府中焼き そば肉玉シングル800円

 なんだこの重要文化財的なお店は。
 15分前に着いて玄関ガチャガチャしてたら(すんなよ)、中から店の人が出てきてここに名前書けというので一番上に名前を書いた。
 そうして川を越えて撮った画像が一番上の。
 待ってる間に近所のおかあさんと話したが、この店は中の雰囲気も良く美味しいのでよく行く店だと言われた。
 近所の人が言うのだから間違いないな。
 

 

 ようやく11時になったので名前を呼ばれて一番奥のカウンター席に案内される。
 面白いのは鉄板がV字になってる、当然カウンター席にもなってるのでかなり奇妙な形。
 

 

 座敷もお好み焼き屋さんとは思えない渋さ。
 集団で来てこんな席に座って飲み食いしたいわー。
 

 

 んじゃ、何食べよっかな。
 府中焼きにシーフードが入ったスペシャルに関西風のモダン焼きだと。
 それはイランので普通に府中焼きのそば肉玉、12年前に来た時は唐辛子を練りこんだ辛麺だったので今回は普通の麺にしてみた。
 待ってる客はワタシだけではもちろんなかったので、すぐに店は満員となり、持ち帰りも含めて焼くので鉄板はいくらでも要る、V字である必要があるかないかは別やが。
 

 

 とにかく焼くのに時間が掛かるのが府中焼きと言える。
 広島なので焼き方は広島らしく生地を丸く伸ばすんだが、全然違うのはそこにいきなり麺を置いちゃう。
 この麺は蒸し麺で鉄板に一瞬置かれ軽くほぐされて生地に移される。
 そこにキャベツをわさっと載せるんだが、このキャベツが千切りというより糸切りと言うに近い細切りなのよ、珍しい。
 そこにミンチを小さいお玉一杯ちょいすくって鎮座させて天かすぽいっと。
 店のおかあさん曰く黒毛和牛のミンチだそうだ、メチャ脂乗ってます。
 そんでひっくり返してしばらく放置、ここで牛ミンチから上質の脂がじゅわーっと出て、キャベツや麺に旨味が移るということやね。
 そんで更に興味深いのは溶き卵を上からかけること、確かに昔食べた店でも溶き卵やったわ。
 

 

 メニュー今見たら、「当店では、卵を生かけにいたします!」と書いてある、これも一つの売りな訳ね。
 そんでソースぬりぬりしてハイお待ちぃぃぃ。
 

 

 どれどれまずは一口、思わず出ちゃった言葉が「脂甘っっっ!!!」、これでおかあさんが黒毛和牛使ってるのよと教えてくれたくらいのインパクト。
 それくらい肉の脂の旨味が甘いのよ。
 その脂を吸って麺は蒸し麺ながらパリッと焼けてるし、キャベツも糸切りやからか脂をよく吸ってるような気がした。
 一応、横にテーブルソースが置かれてるんだが、必要ないくらいにそのままで食べられちゃう。
 卵もちょっと柔らかい所があってナイス。
 しっとりではないがパリパリしてて、けどパリパリの店からすると確かにしっとりやったわ。

 一人前ではちと足らんかったので、12年前に来た「さち」さんで(結局言うんかい)パリッパリをはしごするかとも思ったが、先は長いので断念した。
 ちなみにこの後、福山に戻って笠ラー食べて、岡山に移動して長船の方まで行ってステーキ食べて岡山駅に戻って居酒屋で飲んだくらいやから、はしごせずに正解。


 もう府中には家具の町ではないそうだ、当然ながら。
 今時婚礼家具でもないしな。
 しかし美味しい物があれば人は集まるもんよ。
 最近BナントカGPやらんようになったが、またそういうブームが来たら賑やかになるかもね。
 行って食べる値打ちありました、府中焼き。
 そういえばその後思い出したしたのだが、おらが町の阪神競馬場の最寄り駅の仁川、ここの駅出たとこに府中焼きの店がちょっと前に出来てた。
 何で仁川で府中焼きなんだろ、あれ一回行ってみんといかんな。