バクチク現象2023 ② | 永遠に永遠に‥

永遠に永遠に‥

大好きなBUCK-TICKのこと

2023年12月29日(金)
BUCK-TICK現象 2023

①のつづき

あの日からずっと
2つの気持ちがあって…

あっちゃんがいなくなって
絶望的で未来が見えなくなった気持ち

〝続けるから〟
という未来への力強い導きに
BUCK-TICKの次を見たいという気持ち


この日の武道館のステージは
この2つの気持ちが行ったり来たり
交錯するステージでした


※ここからは当日のステージの
様子を綴っています
まだご覧になりたくない方は、ここまでで…

また、私の視点、記憶を元に私の感じたままを綴っています。ご不快になられる方もいらっしゃるかもしれません。どうか一個人の感想と思い流していただければ幸いです。







この日の座席は南西2階2列目
座席発表の日にホッとした
会場が見渡せるぐらいの
席がいいなと思っていたので…
そんなこと思うのは初めてだったけど

18時30分
空席を見つけるのが
難しいぐらいびっしりと着席
北西北東スタンドも開放されていて
目一杯入れるようになっていて
立ち見もぐるりと囲むように…

何度も武道館に来ているけど
こんな圧巻な座席は初めて見るし
みんなの緊張感のせいか
場内の空気は
息苦しいほどのすごい圧

ステージを見ると
紗幕もなく剥き出し
リズム隊のひな壇がいつもより低く
今井さんのマイク、そして椅子
ヒデさんのマイク、そして椅子
それだけ
センターにマイクはなく
セットもなく黒ずくめのステージ

誰かがあっちゃんは
マイクを持って逝ったと
言っていた…
ああそうかもと思った
セレモニーで見たセンターマイクは
あまりにも寂しかったから

そんな中で
10分ちょい押しぐらいで
客電が落ちて流れてきた
THEME OF B-Tから
号泣してしまった

1989年12月29日
バクチク現象 東京ドーム
初めて行ったLIVE
あの日から
34年経ったバクチク現象2023

込み上げてくるものが
抑えられませんでした


ステージの後ろに目いっぱいに張られた
一面の巨大スクリーンに
BUCK-TICKの歴代のロゴ?が
映し出され
最後にあっちゃんのシルエットが映り
会場は悲鳴のような歓声

そして
センターのあっちゃんの足元の位置に
9つのライトが仕込まれていた
こんな配置のライト↓

この9つのライトが

真上に向かって点灯し
一本の光の柱が現れた
なんだか天とステージが
繋がったかのような気がした
このライトは終始光っていて
曲に合わせて色が変わっていたと思う


現れた今井さんの髪は赤に染められていた
東京ドームのバクチク現象の時みたいに


〝さあ、はじめよう BUCK-TICKだ!〟
今井さんの大きな掛け声で始まった
1曲目は
「疾風のブレードランナー」

ステージで今井さんのこんな大きい声を
聞いたことがあったかと驚いた
そうだ、掛け声をかけてくれる
あっちゃんはいないからね…

会場にはあっちゃんの歌声が響くと
あぁ‥と声にならない声が出た

スクリーンには5分割で
メンバーの姿が映し出されるが
真ん中は真っ白

「声は聞こえど姿は見えぬ」

ああ、これが今日の真実なんだと
思い知らされた瞬間だった

しばらくして
巨大スクリーンに
あっちゃんの映像が映し出されると
私も周りも嗚咽が止まらない

ちょうど左の巨大スピーカーが
こちらを向いているせいか
私の席は爆音に包まれて
誰かが咽び泣いても
ほとんど聞こえない
これはありがたかった

でも、あとで思ったけど
隣の人には聞こえてたよね
そんなに泣くかと引いてたかもしれないし
肩をブルブル振るわせ泣いてる私が
後ろの男性の視界に入ってなければ
いいなと思った


どんなステージになるか不安だったけど
この日は最後まで
今までのあっちゃんの映像と音源で
LIVEをするんだなとわかった

その安堵で落ち着きを少し取り戻すも
スクリーンに映るあっちゃんを見つめ
ふとステージに視線を移すと
そこにはあっちゃんが居ないという現実

その現実を行ったり来たりして
ああ、ほんとうなんだなということを
何度も繰り返し
何度も襲ってくる落胆は
どうしようもなく悲しかった

目の前で演奏しているメンバーと
あっちゃんのが歌っている
スクリーンだけを見れば
いつもと同じような光景なのに
ステージにはあっちゃんがいない…
それを目の前にしているのに
視覚的情報として
処理はまったくできない状態でのスタート
これが延々と最後まで続くのかと
正直息が苦しくなってきた

そんな中でも
今井さんの〝乗り遅れんなよ!〟
のまたも大きな掛け声の通りに
「Go-Go B-T TRAIN」に
乗り遅れないように
急いでみたりしたけれど…
どうしても楽しいという気持ちには
なれない自分がいて…

ああ、まだ3曲目までしか書いてないのに
もういっぱいいっぱいです…



この日のセトリ…

01.疾風のブレードランナー
02.独壇場Beauty
03.Go-Go B-T TRAIN
04.GUSTAVE
05.FUTURE SONG -未来が通る-
06.Boogie Woogie
07.愛しのロック・スター
08.さくら
09.Lullaby-III
10.ROMANCE
11.Django!!! -眩惑のジャンゴ-
12.太陽とイカロス
13.Memento mori
14.夢魔 -The Nightmare
15.DIABOLO

EN
01.STEPPERS -PARADE-
02.ユリイカ
03.LOVE ME
04.COSMOS
05.名も無きわたし
06.New World


スクリーンに映るあっちゃんは
最近のあっちゃんの映像が
多かったと思う

コロナ禍にLIVEに行けなかった私は
逢えなかったあっちゃんに
武道館でこんな形で逢うことになり
それがとても悲しくて…

最近のあっちゃんが多かったけど、
懐かしいあっちゃんも居て…
「ROMANCE」のとき
13階〜のツアーで行った
NHKホールでバレリーナが
踊ったシーンが入り混じり
懐かしいあっちゃんには
もっと泣き出してしまった

こういう懐かしい映像は
ちょこちょこ現れて
その度にいろんな思い出まで
引っ張り出されて
感情はあっちに行ったり
こっちにいったり忙しい

最近のLIVEに行っていた
オサカナさんたちは
さらにしんどいだろうなと思って
心配してみたり…

「愛しのロック・スター」で
アニイの還暦祝LIVEでの
ISSAYさんと唄うあっちゃんの映像は
もういろんな想いでいっぱいで…

そのあとの「さくら」は
今井さんのギターで
さくらが来るなってわかってるのに
イントロ聴いたら耐えきれないし
映像の桜がきれいすぎるし…
そこに月とか
もう反則に近い

そしてあっちゃんの声のメンバー紹介
最後〝ボーカル!櫻井!〟で始まったのは
「Memento mori」
この曲は予想通りセトリに入り
予想通り、歌詞に号泣

その後スモークで
ステージが覆われて始まったのは
「夢魔」 ツンドラ教は変わらず健在
教祖不在かと思いきや
スモークのなかに魔王降臨
ほんとに現れたかと目を疑う
いや、現れて欲しかった

結局、終始泣いてしまったまま
本編が終わってしまった

曲と曲の合間は
会場内割れんばかりの拍手が
途切れることなく続き
曲が流れているか拍手が聞こえるか
そのどちらかしかない空間だった

当然アンコールの拍手もすぐに始まり
またメンバーが現れるわけだけど…

まさかのアンコールに
拍手は止み
また号泣することになる

つづく