肝臓の病と、
アルコールと
ウイルス感染
肝臓の病と言えば・・・
色々な原因が考えられますが
肝臓病としては肝ガンや
肝硬変になったら大変です
その前に肝炎や脂肪肝も
気になるところですが、
その原因として、アルコールとの
関わりをイメージするケースが
多いと思います
つまり・・・
肝臓の病=大酒飲み
と思われる考え方です
日本には約300万人以上は
肝機能異常の人がいると
言われているようですが・・・
自覚が無く、気が付いて
いない人も多いと思います
そう考えるとかなりの数になってきます
沈黙の臓器で我慢強い臓器で
連係プレイが一流で一級品です
それは・・・
「ステルス臓器」とも言えます
実態は・・・
肝機能異常として数えられている
300万人をだいぶ上回っている
かもしれないと思ってしまうのは、
勝手ながら、僕自身の体験からです
その事について
触れますと・・・
病院に肝臓の再検査に行っても
病院では簡単にエコーなどで
再検査として見てくれますが
そこでのアドバイスが
曖昧な感じでの説明と
いまいちな対処だったからです
「もちろん病院によって違うでしょう」
と信じたいところですが・・・
人の体は複雑で肝臓の研究が
進むにつれてアルコールだけが
原因ではないと言う事実も
分かってきているようです
その中で・・・
肝臓病の原因の7割が・・・
以外にもウイルス感染で
あるとの見方があります
例えば・・・
聖マリアンナ医科大学西部病院内科
(1993年)の調査の場合ですが・・・
- お酒を飲まない肝硬変の人
(C型肝炎ウイルスキャリアあり)
肝臓ガンの合併あり28%、81例 - 大酒飲みで肝硬変の人
(C型肝炎ウイルスキャリアあり)
肝臓ガンの合併あり44%、36例 - 大酒飲みで肝硬変の人
(C型肝炎ウイルスなし)
肝臓ガンの合併あり5%、21例
このように肝炎ウイルスキャリアの
有無が大きく関係してきています
もちろんアルコールも
無視できませんが・・・
聖マリアンナ医科大学西部病院内科
の臨床例から分かる結論としては
ウイルス感染が前提で肝臓の
病になるケースがほとんどで
ある事が分かります
肝硬変の患者262人を対象に
その原因を調査したところ・・・
アルコールのみが原因で
あったのは12%でした
たったの約1割だったのです
そうなると・・・
約1割では・・・
「肝臓の病=大酒飲み」
とは限らないと確認できます
ウイルスを持っていても
感染していない人を
キャリアと呼びますが・・・
今回の内容には
キャリアの人も
あてはまります
大酒飲みの人は・・・
ウイルスキャリアでなければ
適量厳守であれば、比較的、
心配する必要は
ないと考えられます
一方・・・
アルコールと縁がない
生活をしていたとしても
ウイルスキャリアや
キャリアの人は・・・
肝炎のリスクが一気に
上昇してしまいます
この事から・・・
肝臓病とウイルス感染の
関係性が理解できます
このように・・・
肝臓は我慢強くて複雑で
分かりにくい事から・・・
現代の検査を持ってしても
はっきりと断定しにくい事情が
隠されているような気がすると
僕は、個人的に何となく
感じてしまっています
そして・・・
今回、分かった事は・・・
肝臓にとって、ウイルス感染が
無視できない関係性である
と言う事実を認識しなければ
いけないと言う事です