ようやく銀を始末できた | 寝ぼけ眼のヴァイオリン 寿弾人kotobuki-hibito

きのう、ようやく銀のETFを全部処分することができました。

ほとんど利益なし。7万円ほどの利ザヤです。

 

とにかく売れてよかったです。

一時期は含み損が200万円になったこともあったような。

これでちょっとほっとしました。

 

銀は投機的な動きが強くて、相場の流れが読めるときはいいのです。

例えば、今年の春から夏にかけてのように、「コロナで世界経済がどうなるか誰にも分からず、みんな半ばパニックになりつつ、疑心暗鬼が膨らんで、株式の投資もできず、債券も利率がほとんどない」といった、割とわかりやすい状況では、明らかに右肩上がりです。金もどきの、なんちゃって安全資産として活躍が期待されます。おかげでうまくいけば、たくさん利ザヤを稼げるのですが、いまはそういう状況ではなくなりました。

逆に、いまのような複雑な状況では、どうなるかわからず、非常に怖い。値の動きも金に比べて大きいですし。

 

銀は、安全資産である金の子分のようなものです。

金相場がしっかりしているときでも、銀は突然下がったり、上がったりする。

それでも、安全資産への需要がしっかりしているうちは、銀も安全だと思っていました。

 

でも、もうすでに安全資産である金が、すでに頭打ちの感じなんですよねえ。

高すぎる!

たぶん、結構な数の人がそう考えているのでしょう、ここのところ、ビットコインの急騰がすごかった。

最初は安全資産として金を買ってた人が、「もう金も高すぎて、こんな高値で買っても、下がったら大損だし、ちっとも安全ではないな」と感じて、あたりを見回したら、そこにビットコインがあった、ということでしょう。

金のいまの価格を割安に感じるなら、信用で金に劣る、ビットコインにこんなに資金が流れるはずがないのです。

 

これで経済が回り始めたら、いえいえ、経済が回り始めるという見通しが立ち始めたら、金は一挙に暴落するでしょう。

なにしろ、金は最悪に備えて買っているわけですから。金利もないですしね。

私のように金をETFで結構保有しているものにとっては、実に怖い話です。

(もちろん、金の子分である銀は、まっさきに大暴落です)

 

で、昨日の段階で、銀をきれいにすべて処分できてほっとしています。

ところが、金については、処分できなかったのです!

ここ数日の東京市場では値上がりしてきたのですが、いかんせん、買ったときの価格が高かったので、いまだにいまの値段では数十万円の損になる。

 

で、金が処分できなかったのですが・・・・・・・

 

そしたら夜中のニューヨーク市場で、金の先物市場は大暴落!

1950ドルだったのが、1日で90ドル以上の値下がり。率にして5パーセント近い暴落です。

きょうの東京市場も、この流れを受けて暴落確定だと思います。

 

さあ、どうするか?

相場での判断というか、たくさんある選択を迫られる局面です。

 

ありがたいことに、昨日、銀を処分して手持ち資金があるんですよねえ。

で、派手に下がったら、金を買うつもりです。

ただし、今後、さらに下がることを考えて、様子見の買い、ですかね。

手持ち資金の半分、もしくは3分の1くらいを投入。

 

今後の最悪のシナリオは、このまま金価格は連日、下がり続けて、含み損がどんどん膨らみ、売ることもできないまま頭を抱え、その間にもさらに下がり続けるというもの。

まあ、あってもおかしくない展開ですが、いまの私の分析では、ずっと下がりっぱなしということは、ないのでは、と思っています。

 

今回、金価格はニューヨークで暴落しましたが、ニューヨークの株式市場は異常な高騰となっています。

おそらく大統領選にある程度、決着がつき、アメリカの外交や経済が最悪の局面を迎えるリスクが減った、という安心感から、多くの投資家が株に資金を投入したのだと思います。

株を買う資金はどこから調達するのか、といえば、これは金やビットコインを売って、です。

だから、金もビットコインも暴落しました。

 

でもさあ、日本の日経平均2万4000円突破もそうだし、アメリカの株価の急騰もそうだけれど、実体の経済は、日米ともにボロボロのままですからね。

逆に言うと、これはバブル、です。

バブルというのは、人々の熱狂が生み出すもので、熱狂が冷めたら、株価はまたもとに戻ります。

 

だから、本日、金の価格がかなり下落するのなら、ちょっと買っておこうかなと思うわけです。

もし金の価格が今後下がり続けるなら、これは後々、非常に後悔する判断です。

しかし、これから金が下がっても、数か月後に、昨日ぐらいの水準までまた値を戻す可能性があるなら買うべきです。

つまり、安い金額で金を買い増しすれば、仕入れの平均価格がいまより下がるわけで、次に値段が戻ってきたときに売りやすくなる。

そして、最悪を考えて、手持ち資金は残しつつ、買うわけです。

 

さて、数か月後、どうなるかなあ。

次に金がまた値を戻したら、そのときには確実に全部売って、処分しないといけない気がします。

それこそ、そのチャンスを逃したら、もうずるずると値崩れしそうな気がするのです。

 

うまく金も銀も手放すことができたとして、もし、次に金を買うとしたら、世界経済が崩壊するとき、でしょうね。

 

経済がひどい状況なのに、資金があふれているいまの状況は、相当、危険なバブル化にある。

ということは、ちょっとしたことで、株式市場が大暴落、ということもありえるわけです。

そのときには、株式市場での暴落で足りなくなった資金を調達するために、誰もが金を投げ売りします。その結果、一時的には金価格は株価と同時に暴落することになります。

しかし先行きへの不安が広がる一方なので、数日たてば、資金に余裕のある投資家は、安全資産としてまた金を買い始めることになります。

そして社会不安が消えない間は、金の価格は上昇することになります。

これは実際に、今年春のコロナショックで起きたことです。

 

そのときこそ、また金を買うのがよろしいかと。

 

追記:午前9時になって東証が開いたら・・・・・・

金は前日終値6260円だったのが、200円の下落で、6060円からの寄り付き。

銀は前日終値8100円だったのが、400円の下落で、最初はストップ安!いやあ、昨日、銀を処分しておいて本当に大正解!

この4カ月ほどで、2回ぐらいしかないチャンスを逃さずに切り抜けた、ということになります。

銀はもう戻らないかもしれないし・・・・・。滑り込みセーフ。

金は意外と値崩れしませんね。

今日は様子見て買い増しして、利益はゼロでいいから、とにかくチャンスが来たらなるべく早くちゃんとチャンスを逃さず処分しなきゃ!