物心ついた頃の出合いはういういしく、いまでも郷愁に満ちた思いがする。不思議半分、納得半分。この世を感じていた。私のストーリーの始まり。
煙突
土管をつなげて補強しながら伸ばしてゆく
板壁
板と棧で壁を広げている
流し
人造コンクリを磨きだしてつやをだしている
ゴミ箱
コンクリートと木板の扉
便所
汲み取り式の即物的な対応
手押しポンプ
地下数メートルの所にある水源との会話
路地
戦後のベビーブームにうまれた私達はこのようなゴミゴミした所であそんでいた。夕方各家庭の炊事の匂いにホンノリとあたたかいものを感じていた。
・家が煉瓦、タイルの仕事をしていたため馴染みが深い。空気がおいしいと感じていた。